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AMD「Ryzen Threadripper PRO 5995WX」
市場想定売価税込1,035,800円(2022年8月12日午前11時発売解禁)
製品情報(AMD)
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Zen 3アーキテクチャを採用するウルトラハイエンドCPU
今回の主役である
「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズは、2020年7月に発表された
「Ryzen Threadripper PRO 3000WX」シリーズの後継モデルにあたるAMDのワークステーション向けCPUだ。製品自体は
今年3月に発表されていたが、これまでは完成モデルとしてのみ提供されていた。しかし、発表から遅れること約半年が経過し、ようやく単体での購入ができるようになった。
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これまでは完成品のワークステーションとしてのみ提供されていたため、単体で購入することはできなかった「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズ
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コンシューマ向けx86系CPUでは最大のコア数となる最高64コア(128スレッド)に対応し、コアアーキテクチャにはRyzen 5000シリーズと同じZen 3を採用。これにより、従来の「Ryzen Threadripper PRO 3000WX」シリーズからIPCが大幅に向上している。
またZen 3アーキテクチャでは、CPUダイ「CCD」(CPU Complex Die)の構成が「4コア/L3キャッシュ16MB」x2から、「8コア/L3キャッシュ32MB」x1へ変更され、同一CPUダイ内で発生していたキャッシュアクセスの遅延が大幅に改善。さらに最大ブーストクロックもこれまでの最高4.3GHzから最高4.5GHzに引き上げられ、メニーコアCPUの弱点であるシングルスレッド処理を中心に性能が向上しているという。
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「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」では、IPCの向上に加えブーストクロックも引き上げられている
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製品ラインナップは今回の主役である64コア/128スレッドの
「Ryzen Threadripper PRO 5995WX」を筆頭に、32コア/64スレッドの
「Ryzen Threadripper PRO 5975WX」、24コア/48スレッドの
「Ryzen Threadripper PRO 5965WX」、16コア/32スレッドの
「Ryzen Threadripper PRO 5955WX」、12コア/24スレッドの
「Ryzen Threadripper PRO 5945WX」の計5モデル展開。ただし「Ryzen Threadripper PRO 5955WX」と「Ryzen Threadripper PRO 5945WX」については、Ryzen 5000シリーズとコア数がかぶるためか、現時点で単体発売はアナウンスされていない。
いずれもTDPは280W、メモリチャネルは8チャネル、PCI Express4.0レーン数は128レーンで、セキュリティ機能は制御フロー攻撃の検出や阻止を支援する「AMD Shadow Stack」に対応。CPUソケットはSocket sWRX8、チップセットはAMD WRX80をサポートし、「Ryzen Threadripper PRO 3000WX」シリーズ向けマザーボードでもBIOSをアップデートするだけで使用することができる。
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CPUサイズやキャリアフレームの形状は従来のRyzen Threadripper/Ryzen Threadripper PROと同じ。Socket sWRX8マザーボードならBIOSアップデートで対応する
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