Direct X12に比べて処理が軽いDirectX 11のテストでも同様に、目標値である10,000は超えられなかった。しかしスコア的には数年前のエントリー向けゲーミングノートPCで使われていたNVIDIA GeForce GTX 1050(2GB)に迫るほどの結果が出ている。技術的な進歩によって、1kg切りのモバイルノートPCでもその程度のパフォーマンスが出ているのには驚くほかない。ちなみに「ヴァロラント」などのごく軽いゲームであれば、十分楽しめるだろう。
どのテストでも目標値は超えているが、なかでもシングルコア性能が強く影響する「Essentials (一般利用)」のスコアが高い。また「Digital Content Creation (コンテンツ制作)」のスコアも、外部GPU非搭載機種としてはかなり優秀だ。「Prestige 13 Evo A12M」は軽量コンパクトなモバイルノートPCでありながらも、オールマイティに使えると考えていい。
このテストはグラフィックス処理がやや重く、そこそこのパフォーマンスが求められる。専用GPU搭載のゲーミングノートPCではないためスコアはあまり期待していなかったのだが、プリセットの「標準品質」で快適に遊べる目安の平均60fpsを実現してしまった。実際にゲームを長時間快適に楽しめるかについてはまた別の話ではあるのだが、内蔵グラフィックスで処理の重い中量級タイトルで平均60fpsをクリアできたのは、かなりの驚きだ。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社