ただし構造自体はいたってシンプル。薄型ヒートシンクに92mmファンを載せたロープロファイルタイプで、MINI-ITX規格をベースとしたHTPCまたはSFF(スモールフォームファクター)での運用が想定されている。
なおプレスリリースによると、小型で高性能ではあるものの、オーバークロックまたは高負荷になるCPUでの使用は推奨しないと明記されており、製品サイトからのリンクでは、詳細なCPU互換リストが開示されている。例えばRyzen 9 7900はOKでもRyzen 9 7900XやRyzen 7 7800X3DはNGなど、いずれも正直だ。小型PCを構築し、さらにNH-L9a-AM5の導入を検討している人は、事前に目を通しておくといいだろう。
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| 冷却ファンとヒートシンク、さらに受熱ベースプレートまでを合計しても、高さは僅か37mmでしかない |
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| 出荷時の状態。ケーブルをリテンションに引っ掛けるような格好だが、4pinコネクタが放熱フィンを押しているため、フィンが曲がるダメージが確認できた。これは梱包を改善する必要があるだろう |
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| ヒートシンクのカバーに該当する両側面のプレートには、レーザー加工によるNoctuaロゴが装飾されている |
ニッケルめっき処理がほどこされた放熱フィンは、地道に数えること計67枚で構成。重量はヒートシンク単体で380gだが、幅114mm、奥行き92mmのブロックは、数字以上にズッシリと重みを感じる。それだけ密で精巧に作られた構造体である事を実感させられた。
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| CPUに接触する受熱ベースプレート面。出荷時よりNM-AFB10 fastening bracketsが装着されている |