|
|
AMD「Ryzen 7 7800X3D」 市場想定売価税込71,800円(2023年4月14日午前11:00発売)
製品情報(AMD)
|
3D V-Cache搭載CCDのみで構成されたゲーミングCPU「Ryzen 7 7800X3D」
SRAMキャッシュをCPUダイである「CCD」の上に積層する大容量キャッシュ技術
「3D V-Cache」を採用することで、ゲーム性能を追求したAMDの最新CPU
「Ryzen 7 7800X3D」の国内発売が2023年4月14日午前11:00より開始される。
Ryzen 7000世代の3D V-Cache技術採用CPUは、すでに2023年3月3日に上位モデル
「Ryzen 9 7900X3D」シリーズが発売済み。ただしこちらは3D V-Cacheを搭載したCCDと従来型のCCDを組み合わせたハイブリッド構成
「Asymmetric Chiplet Design」なのに対して、今回の主役であるRyzen 7 7800X3Dは3D V-Cacheを搭載したCCDのみで構成されている。まさにゲーミング向けに特化した先代モデル
「Ryzen 7 5800X3D」の正統後継と言える製品だ。
|
|
AMDから提供されたスライドでもRyzen 9 7900X3Dシリーズの2モデルがクリエイターもターゲットにした製品であるのに対して、Ryzen 7 7800X3Dは完全にゲーマーをターゲットにした製品であることがわかる
|
CPUコアは8コア/16スレッドで、動作クロックは同じZen 4アーキテクチャの8コア/16スレッドモデルRyzen 7 7700Xに比べるとベースクロックが0.3GHz(4.5GHz→4.2GHz)、ブーストクロックが0.4GHz(5.4GHz→5.0GHz)低下している。このことからRyzen 7 5800X3Dの時と同様、キャッシュ容量よりも動作クロックが重要になるオフィスアプリケーションや、レンダリング系のベンチマークなどでは、Ryzen 7 7700Xよりも性能が低下するものもありそうだ。
またTDPが105W→120Wに増加している一方、SRAMが高温に弱いことから最大動作温度は95℃→89℃へと引き下げられており、冷却面への影響も気になるところ。
|
|
AMDの提供資料によればフルHD解像度のテストでは多くのゲームでCore i9-13900Kを上回るパフォーマンスを発揮するという
|
|
|
「Far Cry 6」や「Horizon Zero Dawn」など一部のゲームでは、AMDの最上位CPUであるRyzen 9 7950X3Dをも上回る
|
ただし、L3キャッシュの容量は32MB→96MBへと3倍に増加しており、ゲームでは本来格上であるCore i9-13900Kと比較しても同等以上のパフォーマンスを発揮するという。さらにRyzen 9 7900X3Dシリーズのように処理に合わせて割り振るCCDを選択する必要がないことから、「Asymmetric Chiplet Design」に非対応のゲームでも性能向上が期待できるのもメリットと言えるだろう。