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AMD「Ryzen 7 9700X」 市場想定売価税込70,800円(2024年8月10日11:00発売開始)
製品情報(AMD)
AMD「Ryzen 5 9600X」 市場想定売価税込54,800円(2024年8月10日11:00発売開始)
製品情報(AMD)
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平均IPCが16%向上した「Zen 5」アーキテクチャを採用
開発コード名
「Granite Ridge」こと、AMDの最新デスクトップ向けCPU
「Ryzen 9000」シリーズの発売が間もなく開始される。2022年9月にリリースされた
「Ryzen 7000」シリーズの後継モデルで、プラットフォームはSocket AM5のまま、コアアーキテクチャは最新の
「Zen 5」へと変更されている。
Zen 5では、Zen4と同じ「CCX」(Core Complex)を内蔵するCPUダイ「CCD」(CPU Complex Die)と、メモリコントローラやI/Oコントローラ、GPUなどを内蔵するIOダイ「cIOD」(Client I/O Die)を組み合わせたチップレット構造を採用するものの、「CCD」の製造プロセスはTSMC 5nmから4nmへと微細化。またフロントエンド部のディスパッチは6基から8基に、ALU(Arithmetic and Logic Unit/演算装置)も4基から6基に、アウトオブオーダ実行時の命令保存数も320命令から448命令へと1.4倍に拡張されている。
さらにAVX512命令へのネイティブ対応や、L1キャッシュ容量の拡張、L2キャッシュとL1キャッシュのバス帯域の拡張といった改良により、IPCは平均で16%、アプリケーションによっては最大35%も向上しているものもあるという。
そんな「Ryzen 9000」シリーズの第1弾となるのが、今回検証する
「Ryzen 7 9700X」と
「Ryzen 5 9600X」だ。いずれもCPUダイ「CCD」は1基で、TDPはこれまでの105Wから65Wへと40Wも低下している。さらにZen 5では熱抵抗が15%改善されており、発熱もかなり抑えられているということだ。
「Ryzen 7 9700X」のスペックはコア数が8コア/16スレッド、ベースクロックは3.8GHz、ブーストクロックは最大5.5GHz、キャッシュ容量はL1が640KB、L2が8MB、L3が32MBで、最大動作温度は95℃。
「Ryzen 5 9600X」のスペックはコア数が6コア/12スレッド、ベースクロックは3.9GHz、ブーストクロックは最大5.4GHz、キャッシュ容量はL1が480KB、L2が6MB、L3が32MBで、最大動作温度は95℃。
これまでの「X」モデルと同じくCPUクーラーは別売りで、メモリはDDR5-5600に対応。チップセットはこれから登場予定のAMD 800シリーズのほか、BIOSをアップデートすることで、従来のAMD 600シリーズでも問題なく動作させることができる。
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アキバのショップには、すでにRyzen 9000シリーズ対応BIOSを適用したAMD 600シリーズマザーボードも入荷済み。CPUと同時に購入を考えているなら、対応シールが貼り付けられている製品を選択しておくと安心だ
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