「GeForce RTX 5090」注目のパフォーマンスをチェック
ここからは早速「GeForce RTX 5090 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 5090)をPCに組み込み、注目のパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUには、NVIDIAがレビュワーズガイドで推奨しているRyzen 7 9800X3Dを使用し、比較対象として先代のフラッグシップ「GeForce RTX 4090 Founders Edition」(以下:GeForce RTX 4090)でも計測を実施している。またテストセッションの後半では、最新超解像技術であるDLSS 4の効果についてもチェックしてみることにした。
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「GPU-Z 2.61.0」の結果。一部正確にデータが取得できていないところもあるが、CUDAコア数は21,760基で、バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)に対応する
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GPUクロックは最大で2,900MHz前後まで上昇する
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BIOSの情報を確認したところPower Limitは69.6~104.3%まで対応する
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ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
定番3Dベンチマークソフト「3DMark」の結果を確認していこう。まずはレイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」からだ。
GeForce RTX 4090に比べるとスコアは約42%上昇している。CUDAコア数の差が約33%しか無いことを考えると、メモリ帯域幅の拡張や内部設計の改良による効果も確実にあるようだ。またフレームレートを確認したところ約143fpsで、WQHD解像度であれば非常に重い処理でも超解像技術を使用することなく優れたパフォーマンスを発揮することができる。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
続いて、DXRベースのレイトレーシングテスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
GeForce RTX 4090との差は約41%で、「Speed Way」とほぼ同じ。やはり、CUDAコア数が増えた以外の効果も確実にある。またフレームレートは約170fpsで、「Speed Way」からさらに上昇している。ここまでの結果を見る限りGeForce RTX 5090にとってWQHD解像度では、最新APIを使用した場合でも負荷は軽いようだ。
ベンチマークテスト:3DMark:NVIDIA DLSS feature test
NVIDIAの超解像技術であるDLSSのパフォーマンスを計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアも確認しておこう。ちなみに解像度は「3840×2180」、「DLSS version」は「DLSS 3」に設定している。
DLSS無効とDLSS有効の差は約2.93倍で、DLSS 3でもその効果はかなり大きい。またGeForce RTX 4090との比較では、DLSSの有効・無効に関わらず約40%高いスコアを記録した。