「MAG 321CUPDF」のゲーミング性能をチェック
ここからは、実際に「MAG 321CUPDF」を使った実動インプレッションをお届けする。動作検証にあたっては、Core i7-13700KFとGeForce RTX 4080を搭載するMSIのハイエンドゲーミングマシン「Aegis Ti5 13NUG-257JP」を用意。4Kモード(160Hz)とフルHDモード(320Hz)を切り替える「デュアルモード機能」や大画面と1,500Rで体験できる没入感を味わっていこう。
ゲームに最適なRAPID VAパネル、PS5ではフルHD/120Hz動作も可能
VAパネルの特性で角度をつけると全体的に輝度やコントラストの低下が見受けられるが、パネル全体の均一性は高い。湾曲率1,500Rと緩やかなカーブはパネル中心のポジションをそれほど意識せずに、ほどよい没入感と安定した画質を体感することができる。
動画は4K解像度の夜景による映り具合のチェックからスタート。さらに「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」、「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」と続く。いずれもオープンワールドRPGならではの迫力ある演出を重視したゲームタイトルに最適なのがわかる。後半ではFPS系タイトルにオススメな24.5型と27型のエミュレートができる「ディスプレイサイズエミュレート機能」の様子も確認可能だ。
また、PlayStation 5やXbox Series X/Sといったコンシューマゲーム機では、最大120Hzの高速リフレッシュレート表示ができる。テスト動画ではPS5を使った「Apex Legends」や「フォートナイト」プレイ時の様子を撮影しているので参考にしてほしい。
ゲームによって切り替え可能な「デュアルモード」を試す
4Kモード(160Hz)とフルHDモード(320Hz)を切り替える「デュアルモード機能」を試す。OSDメニューの「MSI Dual Mode」を有効にすると解像度重視、またはリフレッシュレート重視などプレイするゲームに応じて切り替えが可能。ジョイスティック操作やOSDメニューから手軽にモードを切り替えることができる点にも注目だ。なお、モード切替の際はアプリケーションの再起動が必要になる場合がある。ちなみに「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」ではソフトの再起動は不要だったが、オプションから解像度を1,920×1,080に設定する必要があった。
湾曲ディスプレイトップクラスのリフレッシュレート比較
リフレッシュレートの違いを体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用し、デュアルモードの1,920×1,080(FHD)解像度におけるリフレッシュレート60Hz/120Hz/240Hz/320Hzでそれぞれの違いを比較する。テストではディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
検証動画の通り、RAPID VAパネルがもつ応答性能の高さを実感する結果となった。60Hzのリフレッシュレート設定でも低残像であることが分かり、320Hz動作においては、コマ送り感のない極めて滑らかな描画を実現している。
これぞゲーマーのための液晶ディスプレイ
「MAG 321CUPDF」最大のセールスポイントは、湾曲パネル採用のゲーミング液晶ディスプレイとしては世界初のデュアルモード対応となる点だ。さらに「ディスプレイサイズエミュレート機能」も加わることで、1台でさまざまなジャンルのゲームを遊び尽くすことができる。ゲームによって使用する液晶ディスプレイを変えていたというハードユーザーにとっても魅力的だ。
31.5型の湾曲パネルで、色の再現性とコントラスト比に優れるRAPID VAパネルを採用するため、ゲームはもちろん動画や映画といったコンテンツも大迫力。フルHDモードでは、320Hzという湾曲ディスプレイの中でもトップクラスの高速描画を実現し「Apex Legends」や「VALORANT」「フォートナイト」といったFPS(またはTPS)系タイトルを楽しむユーザーにとっては大きなアドバンテージとなる。「高精細」と「スピード」を自由にチェンジするという謳い文句に偽りなし。30型クラスの4K対応液晶ディスプレイとしては間違いなく有力候補に推せる1台だ。
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社