Oscar Lee氏
いえ、ありません(やや即答気味に)。DeepCoolは冷却系デバイスのメーカーですので、まずはそのカテゴリでトップを目指します。
編集部
DeepCoolから見て、今自作市場が一番盛り上がっている国、地域はありますか。
Oscar Lee氏
アジアは全体的に勢いを感じています。中でも韓国とマレーシアは活況で、DeepCool製品のセールスも好調です。
編集部
ではお膝元の中国ではどうですか。空冷クーラーと水冷ユニットの売れ行きも教えてください。
Oscar Lee氏
空冷クーラーのシェアはトップ3に入っています。やはり人気のモデルは「AK400」です。ただ、今年に入ってセールを行った関係もあり「ASSASSIN IV VC VISION」が爆発的に売れており、ある1カ月で10,000台以上が売れました。また、空冷クーラーと水冷ユニットの売れ行きは、今年になって水冷ユニットが順調で半々といったところです。
編集部
日本と中国のユーザーや市場の違いは感じますか。
Oscar Lee氏
日本のユーザーは「AK400」に代表されるように、一度人気となった製品を長い間支持する傾向にあると思います。これはブランド全体にも言えることで、一度人気となり評価を得たメーカーの製品は、その後も売れる傾向が強いと考えています。
いっぽう、中国では新しい製品に対する興味がより強いと感じます。先ほどお話しした通り「AK400」は人気ですが、どちらかというと「AK400 DIGITAL PRO」や「AK620 DIGITAL PRO」、「AK400 ZERO DARK PLUS」など「AK」シリーズ全体が売れています。
また中国のユーザーはほぼ通販を利用するため、製品もメーカーから直接出荷される場合が主流です。流通コストを抑えることができるため、価格も安く提供することが可能です。
編集部
「AK400」が日本で売れた最大の要因はどこにあると思いますか。
Oscar Lee氏
一番の要因は使いやすさではないでしょうか。自作初心者のユーザーから、中上級者でも扱えるシンプルなデザイン。さらに冷却性能と価格の安さといったコストパフォーマンスの高さには自信があります。