最高1,000MB/secの高速データ転送に対応する超小型SSD
Intel 300シリーズや、AMD 300シリーズ以降ではチップセット機能に統合され、急速に普及が進むUSB3.1 Gen.2対応デバイス。特に帯域幅が従来の2倍にあたる10Gbpsに拡張されたことで、SATA3.0(6Gbps)SSDを超える高速な外付けストレージ(およびストレージケース)が多数リリースされている。ただし、USB3.1 Gen.2の帯域幅を活かすためには、内蔵ドライブにM.2 2280フォームファクタが主流のNVMe M.2 SSDを使う必要があり、サイズが大きくなってしまうという欠点がある。
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NVMe M.2 SSDの主流はM.2 2280フォームファクタ。そのためNVMe M.2 SSDを使用した外付けストレージは、どうしてもサイズが大きくなりがちだ
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その問題を解消するべくChargeLabsブランドから登場したのが、世界最小クラスのUSB3.1 Gen.2対応ポータブルSSD
「HyperDisk」だ。もともとはクラウドファンディングサイトIndiegogoや、Kickstarterにて出資募集キャンペーンを実施。Indiegogoでは目標金額の78,433香港ドルに対して、約77倍となる6,048,979香港ドル、Kickstarterでも約60倍となる4,720,986香港ドルの調達に成功して製品化。ちなみに国内では
Makuakeにて、2月14日より予約受付がスタートしているが、開始わずか1時間で目標金額を突破するなど、注目を集めている。
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512GBと1TBモデルでは、M.2 2242フォームファクタのNVMe M.2 SSDを採用。クレジットカードより小さい、幅42.8mm、長さ73.9mmのコンパクトサイズを実現している
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容量ラインナップは512GB、1TB、2TBの3種類で、512GBと1TBはNVMe対応モデルでは珍しいM.2 2242フォームファクタのSSDを採用。これにより、M.2 2280 SSDより短い
長さ73.9mm(2TBモデルは134.7mm)、
重量わずか45g(同90g)の超小型・軽量デザインながら、USB3.1 Gen.2インターフェイスの限界に迫る
最高1,000MB/secの高速データ転送を実現しているワケだ。
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「デバイス マネージャー」を確認したところ、変換チップはJMicron製が採用されていた
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またNVMe M.2 SSDは発熱が大きいことで知られているが、「HyperDisk」ではフィン構造を備えた高熱伝導アルミニウム筐体を採用することで、冷却性能を向上。高負荷時でもコントローラの温度を約60℃に抑えることで、サーマルスロットリングを解消し、常に安定したパフォーマンスを発揮できるという。
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ホワイトとブルーを基調にした紙製のパッケージ。サイズは実測で、縦約106mm、横約162mm、厚さ33mm
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本体の接続インターフェイスはUSB3.1 Gen.2 Type-Cで、ケーブルはType-A用とType-C用の2種類が付属。その他詳細スペックは明らかにされていないが、NANDフラッシュには品質に定評のあるIntel製が採用されているとのこと。
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「CrystalDisk 8.4.0」の結果。インターフェイスを確認するとNVMe ExpressとUASPに対応していることが確認できる
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