In Win「ALICE」を実際に組み込んでみる
付属品の点検を終えたところで、最後のセッションでは実際に「ALICE」をベースに、PCを組み込んでみよう。オープンフレームPCケースだけあって、構造は至極シンプル。外周を覆うパネルが無いため、組み込み作業をスムーズに行う事ができた。
右に90°傾けてマザーボードを搭載
まずはマザーボードをトレイに固定してみよう。近頃では、出荷時よりスタンドオフが装着されているパターンが多い中、「ALICE」は必要な箇所に自らが固定する従来方式が採用されている。検証ではATX規格のマザーボードを使用するため、合計9本のスタンドオフをマザーボードトレイに装着。インチネジで基板を固定していく。
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バックパネルの開口部は、実際のバックパネルよりもふたまわりほど大きい。そもそもI/Oカバーを固定するという概念が「ALICE」には無い
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CPUクーラー有効スペースとメンテナンスホール
CPUクーラーの有効スペースは、公称高さ195mmまで。一般的なミドルタワーPCケースとは異なる構造から、十分な居住空間を割り当てた。200mmに迫るCPUソケット上空の空きスペースから、ハイエンド志向のサイドフロー型空冷CPUクーラーもマウントできる。
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フルタワーPCケースに引けを取らない空間を確保。汎用クーラーは選びたい放題だ
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CPUクーラーメンテナンスホールは、実測で幅約165mm、高さ約140mm。Socket AM4マザーボードのバックプレートも十分に露出できている
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オールインワン型水冷ユニットを搭載してみる
ポリエステル製カバーを全身にまとい、"外装を魅せるPC”がコンセプトの「ALICE」。内部構造も考慮すると、いわゆる本格水冷よりもオールインワン型水冷ユニットをチョイスすべきだろう。再度確認すると、ラジエター搭載スペースは、ボトム面の360mmサイズとトップ面の120mmサイズで計2箇所。導入するシステムとの相談となるが、本稿では最も手軽で選択肢も豊富な120mmサイズラジエター採用のオールインワン型水冷ユニットを用意した。
例によってオープンフレーム型は側面がオープンな状態だけに、実に組み込み作業がし易い。ラジエターの固定も、ウォーターブロックの装着もとにかくスムーズ。どちらかと言えば手の大きな筆者でも、狭い場所での作業によるストレスは一切感じ無かった。
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トラブルも無くスイスイと作業が進行。10分もあれば搭載が完了できた
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