シングルCPUで4枚のGPUカードを搭載できるEPYCサーバー「G242-Z10」
今回の主役であるGIGABYTE
「G242-Z10」は、128レーンのPCI-Expressを搭載するEPYCを採用することで、シングルCPUながら4枚のGPUカードを搭載できる2Uサイズのラックマウントサーバーだ。
CPUには、32コア/64スレッドのEPYC 7001に加え、64コア/128スレッドのZen 2アーキテクチャを採用するEPYC 7002も搭載可能。これにより、GPU性能だけでなく、CPU性能でもIntel Xeonスケーラブル・プロセッサのデュアルCPUシステムに匹敵するパフォーマンスを、シングルCPU環境で発揮できるようになった。
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「G242-Z10」のブロックダイアグラム図。EPYCを採用したことで、シングルCPUでもレーンスイッチチップを使うことなく4枚のGPUカードを搭載できる
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また「G242-Z10」では、シングルCPUによって余裕ができた内部スペースを活かし、GPUカードの搭載スペースに通常の1.5倍のクリアランスを確保。ラックマウント型で標準的なパッシブタイプの他、タワー型ワークステーションなどで採用されるアクティブタイプの大型VGAクーラーモデルも搭載できる。さらにNVIDIAだけでなく、AMDのGPUカードへの対応が正式に謳われるなど、汎用性に優れているのも大きな特徴だ。
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GPUカード搭載スペースは、大型VGAクーラーモデルも搭載できるよう余裕のある作り
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その他スペックを確認すると、メモリスロットはDDR4-3200x8(8チャネル)で、RDIMMなら64GBモジュール、LRDIMMなら128GBモジュールまで対応。ストレージは3.5インチホットスワップベイ×4(フロント)、2.5インチホットスワップベイx2(リア)、M.2x1、ネットワークはギガビットLAN×2(Intel I350-AM2)、マネジメントギガビットLAN×1を搭載する。
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サーバーらしく、3.5インチベイ、2.5インチベイ、電源ユニットはいずれもホットスワップと冗長構成に対応する
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冷却ファンは、2Uサイズの関係で80mm口径となるが、厚さ38mm、最高回転数16,300rpmのハイエアフローファンを5基標準装備することで、GPUを4枚搭載した場合でも十分な冷却性能を確保。さらに電源ユニットには、80PLUS PLATINUM認証の1,600W×2リダンダント電源ユニットを採用し、電力が不足する心配もない。