「UL Procyon」はアドビのクリエイター向けソフトの快適さを計測するベンチマークテストだ。比較用にクリエイター向けノートPC (Intel Core i7-10870H/32GBメモリ/1TB NVMe SSD/NVIDIA GeForce RTX 3070)と、筆者使用のデスクトップPC (Intel Core i7-8700K/32GBメモリ/256GB NVMe SSD/NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER)の結果を含めている。
「Photo Editing Benchmark」は画像加工に関するテストを行なう。「Image Retouching」は「Adobe Photoshop」メインでGPU性能が影響しやすく、「Batch Processing」は「Adobe Photoshop Lightroom Classic」メインでCPUとストレージ性能が影響しやすい。「Video Editing Benchmark」は「Adobe Premiere Pro」を使ったテストで、フルHD (H.264)および4K (H.265)動画の出力にかかった時間が計測される。こちらの結果は総合スコアのみだ。
結果を見ると、どのテストでも「GE76 Raider」で優秀な結果が出ていることがわかる。その差がもっとも顕著に表れているのが「Video Editing Benchmark」だ。さすがに最新世代のハイエンドデスクトップPCほどではないものの、1~2世代前なら同等以上のパフォーマンスを発揮できると考えていいだろう。プロクオリティの大作を手掛けるのでないなら、クリエイティブ用途でももはやデスクトップPCにこだわる必要はないのかもしれない。
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| 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を10分間実行し続けた際のCPUとGPUの温度およびCPUクロックの推移 |
消費電力については、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を30分間実行し続けた際のワット数を計測した。空冷ファンを最大出力で動作させる「Cooler Boost」をオンにしているため、平均246Wとかなり消費電力が高い結果だ。空冷ファンやプリセットの動作モードを変更すれば、消費電力は抑えられるだろう。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社