最後はリアルタイムレイトレーシングに対応する重量級ゲームタイトル「Watch Dogs:Legion」を使っていこう。ゲーム内蔵ベンチマークを利用し、解像度はここまでと同じく、3種類に設定。描画品質は"最大"と、レイトレーシングを有効、品質を"最大"に設定した状態で計測を行っている。
まずは、描画品質"最大"の結果を見ると、4Kでは60fpsを切ってしまうが、4Kの次に高精細な2K環境では、最小1%(パーセンタイル点)でも60fpsを超える高パフォーマンスを発揮している。
GPU負荷が非常に高いレイトレーシングを"最大"品質、DLSSをバランスに設定した状態でも傾向は同じで、フルHD、2K環境なら最小1%(パーセンタイル点)でも、60fpsを軽く超えている。レイトレーシングのリアルな効果を楽しみながら、快適なプレイを実現できる。
CPU温度は240mmサイズラジエターを備えるオールインワン水冷ユニットを搭載しているだけあって、75℃と余裕のある温度に抑え込んでいる。GPU温度は3連ファン搭載のMSIオリジナルVGAクーラーを採用するものの、TDPが320Wと大きいGeForce RTX 3080のため、最大で83℃まで上昇している。とは言え、ゲーミングパフォーマンステスト+数時間に及ぶ、趣味のゲーミングを通して動作が不安定になることはなかったので安心して良い。
さすがにCPUとGPUに高負荷をかける「Time Spy Extreme Stress Test」実行時の最大消費電力は500Wに達している。とは言え、「Aegis Ti5 10TE-018JP」は、容量750Wの電源ユニットを搭載。出力に余裕はあるため、メモリやストレージの増設に不安はない。
暗騒音の値は31.5dBAで、アイドル時はフロント35.8dBA、トップ32.5dBAと非常に静か。CPUクロックが4.5GHz~5GHzで動作する「CINEBENCH R23」実行中もフロント側こそ40dBA近くだったが耳障りな高周波音はなく、十分静かと言えるレベルだ。「User Scenario」には、静音性を高める「Silent」モードもあるので、音が気になる場合はそちらを選択してもいいだろう。
ただ、グラフィックスカードに常に高負荷が掛かる「Time Spy Extreme Stress Test」実行中はフロント側で50.7dBA、トップ側で44.7dBAとなかなかの爆音になっている。高消費電力、高パフォーマンスなGeForce RTX 3080搭載ではやむを得ないところだろう。
|
| MSI公式オンラインショップにて403,800円で購入できる「Aegis Ti5 10TE-018JP」 |
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社