ベンチマークテスト:HWBOT x265 Benchmark v2.2.0
続いて「HWBOT x265 Benchmark」を使い、動画のエンコード性能を確認していこう。
マルチスレッドに対応する処理ではやはりコア数の差を埋めることはできずCore i9-10900Kに比べて1080pで約6%、4Kでは約11%もスコアは低くなった。またRyzen 7 5800XはCore i9-11900Kはもちろん、コア数では勝るCore i9-10900Kをも上回るパフォーマンスを発揮しており「HWBOT x265 Benchmark v2.2.0」では「Zen 3」アーキテクチャが強さを見せる。
ベンチマークテスト:V-Ray Benchmark
次に「V-Ray」ベースのレンダリング系ベンチマーク「V-Ray Next Benchmark」のスコアも確認しておこう。
「HWBOT x265 Benchmark v2.2.0」では、Ryzen 7 5800Xに大きく引き離されたCore i9-11900Kだが、「V-Ray Benchmark」ではわずかながら逆転している。ただし、Core i9-10900Kには「Adaptive Boost Technology」を有効にしても届かず、やはりコア数の差を埋めることはできていない。
ベンチマークテスト:Blender Benchmark:victor
統合型3DCGレンダリングソフトウェア「Blender」のベンチマーク結果も確認しておこう。なおテストデータには最もサイズの大きい「victor」を使用している。
標準状態ではCore i9-10900Kはもちろん、Ryzen 7 5800Xにも届かず厳しい結果。また「Adaptive Boost Technology」を有効にするとパフォーマンスは約4%向上。Core i9-10900Kを上回る事はできないが、なんとかRyzen 7 5800Xを逆転することはできている。