世界初、KVM機能を搭載したゲーミング液晶
初めに「M27Q」に搭載されているKVMスイッチについて説明しよう。KVMは、「キーボード」「ビデオ」「マウス」の頭文字から成る略称で、1組のキーボード、ビデオ(液晶)、マウスで複数のPCやシステムを操作できるようにするものだ。複数台のPCを管理操作する必要がある環境や、サーバーのコンソールなどでは良く使われている。
そして「M27Q」には、KVM機能が液晶本体に搭載されているため、具体的には
「M27Q」に接続した2台のPCを、1組のキーボードとマウスで操作することが可能になる。後ほどテストセッションで詳しく解説しよう。
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「M」シリーズとなる「M27Q」は、シンプルなデザインを採用する
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今回の評価機である「M27Q」の詳細スペックを確認すると、IPS駆動のパネルは独自の
「Super Speed IPS技術」により、リフレッシュレートが170Hz、応答速度は0.5ms(MPRT)とTN駆動のパネル並みに高速だ。さらにHDR標準規格であるDisplayHDR 400認証を取得、輝度は350cd/m2と明るくデジタルシネマ向けのDCI-P3を92%、一般的なデジタルデバイスで広く使用されるsRGBでは140%カバーする広色域に対応している。
ディスプレイの同期技術は、低レイテンシーに対応する
AMD「FreeSync Premium」に対応。ゲーミング向けの機能では、独自のOSDデスクトップアプリ
「OSD SIDEKICK」、露出を抑え暗部の明るさとコントラストを持ち上げる
「ブラックイコライザー」、練習用のクロスヘアやタイマーなどを表示する
「GameAssist」などのおなじみの機能を搭載。そのほか画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー技術、スタッタリング等を防止する低フレームレート補正(LFC)、目の負担を軽減するブルーライトカット機能も備える。なお入力インターフェイスは、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1、USB Type-C(DP Alt mode)×1の4系統だ。