「フォートナイト」では画質を「最高」にした状態で、DLSSとレイトレーシングの設定を変えながらFPSを計測した。解像度はフルHDで、レンダリングモードは「DirectX 12 (ベータ)」。リプレイ機能使い、すべて同じシーンで計測している。
レイトレーシングを無効にしていれば、最高画質でも高リフレッシュレートでプレイ可能だ。ディスプレイ上限の144Hzに近づけるなら、画質を少し落とす程度でいいだろう。エントリーモデルでも、従来より高画質でゲームを楽しめる。
レイトレーシングについてはDLSSをオフにした上で最高設定を試したところ、処理が重すぎて満足にプレイできる状態ではなかった。しかしDLSSをオンにした上で画質をかなり下げれば、普通に楽しめる。とは言え、レイトレーシングを無効化している状態と、画質はあまり変わらないように感じるだろう。レイトレーシングっぽい雰囲気を楽しめる程度に考えたほうがいいかもしれない。
「Cyberpunk 2077」では画質のプリセットとDLSS設定を変更しながら、ナイトシティーを車で走行した際の1分間のフレームレートを「NVIDIA FrameView」で計測している。
このタイトルは非常に高いグラフィックス性能を必要とする重量級タイトルだ。最高画質ではDLSSを有効にしても快適に遊べる目安の平均60 FPSをクリアできなかった。画質をもう少し下げれば、平均60 FPSオーバーでプレイできるに違いない。
レイトレーシングについては、画質を落とした状態でも厳しい。シーンにもよるが、プレイ中はかなりのカクつきを感じる。フォトモードで決めカットを撮る際に利用するならアリだが、ゲームプレイ中はレイトレーシングを無効化したほうがいい。
「Photo Editing Benchmark」は画像加工に関するテストを行なう。「Image Retouching」は「Adobe Photoshop」メインでGPU性能が影響しやすく、「Batch Processing」は「Adobe Photoshop Lightroom Classic」メインでCPUとストレージ性能が影響しやすい。「Video Editing Benchmark」は「Adobe Premiere Pro」を使ったテストで、フルHD (H.264)および4K (H.265)動画の出力にかかった時間が計測される。こちらの結果は総合スコアのみだ。
結果を見ると、ミドルレンジのクリエイター向けノートPCにも劣らないスコアが出ていることがわかる。GPU性能が強く影響する「Video Editing Benchmark」ではさすがに及ばないものの、CPU性能が影響しやすい「Photo Editing Benchmark」の結果は非常に優秀だ。従来はエントリーGPU搭載機だと小規模な作品にしか向かなかったが、NVIDIA GeForce RTX 3050 TiとIntel Core i7-11800Hの組み合わせは本格的な作品作りにも活用できるだろう。
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| 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を10分間実行し続けた際のCPUとGPUの温度およびCPUクロックの推移 |
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社