「ROG Zephyrus M16 GU603」は本来ゲーミングノートPCだが、今回はクリエイティブ性能についてもチェックしておこう。「UL Procyon」はアドビのクリエイター向けソフトの快適さを計測するベンチマークテストだ。比較用にミドルレンジのクリエイター向けノートPC (Intel Core i7-10870H/32GBメモリ/1TB NVMe SSD/NVIDIA RTX 3070、比較機①)とハイエンドのクリエイター向けノートPC (Intel Core i9-10980HK/64GBメモリ/2TB NVMe SSD/NVIDIA GeForce RTX 3080、比較機②)の結果を含めている。
「Photo Editting Benchmark」は画像加工に関するテストを行なう。「Image Retouching」は「Adobe Photoshop」メインでGPU性能が影響しやすく、「Batch Processing」は「Adobe Photoshop Lightroom Classic」メインでCPUとストレージ性能が影響しやすい。「Video Editing Benchmark」は「Adobe Premiere Pro」を使ったテストで、フルHD (H.264)および4K (H.265)動画の出力にかかった時間が計測される。こちらの結果は総合スコアのみだ。
結果を見ると、ハイエンドのクリエイター向けノートPCにも引けを取らない優秀な結果であることがわかる。GPU性能が大きく影響する「Video Editing Benchmark」ではさすがに及ばなかったものの、CPU性能やストレージ性能が影響しやすい「Photo Editting Benchmark」はハイエンド機を上回る優秀な結果だ。「ROG Zephyrus M16 GU603」のディスプレイは色域も広いため、クリエイティブワークでも十分活用できるだろう。
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| 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を10分間実行し続けた際のCPUとGPUの温度およびCPUクロックの推移 |
最大パフォーマンスを発揮する「Turbo」モードでテストを実行したため、消費電力は平均で204Wとかなり大きい。高性能なCPUとGPUを搭載していることを考えれば、仕方がない結果だ。ただしNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiを搭載する下位モデルであれば最大消費電力は180Wなので、実際の消費電力も抑えられるだろう。
協力:ASUS JAPAN株式会社