ベンチマークテスト:CINEBENCH R15
まずは比較的処理時間が短く、ブースト機能による最高性能が計測できるレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」のスコアをチェックしていこう。
Zen 3アーキテクチャでは、IPCに加え、動作クロックも引き上げられているため、マルチコアテストで約14%、ブースト機能によってクロック差が広がるシングルコアテストに至っては実に23%もパフォーマンスが向上している。またAMD B550マザーボードを使用した
以前の検証データと比較するとシングルコア、マルチコアとも優位な差はなく、チップセットの違いによる影響もないようだ。
ベンチマークテスト:CINEBENCH R20
続いて、「CINEBENCH R15」より処理が重く、より実際の運用に近いレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」のスコアも確認していこう。
「CINEBENCH R15」よりテスト時間が長く、ブースト機能の効きが落ち着いてくることもあり、シングルコアテストについては約15%と差が縮まっている。しかしマルチコアテストについてはRyzen 7 4750Gを約13%上回り、その差はほとんど変わっていない。
ベンチマークテスト:CINEBENCH R23
続いて、メニーコアCPUに最適化した最新の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認していこう。
テストの傾向は「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。Zen 3アーキテクチャを採用したことで、Ryzen 7 5700GはRyzen 7 PRO 4750Gより10%以上高いCPU性能を実現している。シングルスレッド性能が重要になるゲームやオフィスアプリケーションだけでなく、マルチスレッド性能が重要になる動画のエンコードやレンダリングなどでも処理時間を大幅に短縮できる。