電源ユニットを搭載してみる
次に行うのは電源ユニットだ。搭載作業はボトムカバーの開口部、右側面から電源ユニット本体を挿入し、背面からインチネジ4本で固定する。最もシンプルかつオーソドックスな手法と言える。なお搭載テストには、80PLUS GOLD認証のフルモジュラー電源ユニット
「RM750」(型番:CP-9020195-JP)を用意。135mmファンを搭載する、奥行き160mmのATX12V Ver2.52/EPS12V Ver2.92準拠のハイエンドモデルだ。

搭載作業に特記事項もなく、難なく作業は完了。公称225mmまでの有効スペースに160mmの「RM750」を固定すると、ケージタイプのシャドウベイユニットまでは実測で残り約60mm強となり、数値的にはほぼ計算通り。なおシャドウベイユニットが無い状態では有効スペースが約355mmまで拡大するため、モジュラーケーブルの抜き挿しがしにくい場合は、これを一旦取り外すという手もある。

もう少し内部を詳しく観察してみると、シャドウベイユニットとの空きスペースは約60mm強。間隔は十分と思うかもしれないが、モジュラーケーブルが自由に動けるだけの余裕はなく、シャドウベイユニットがある状態でコネクタの抜き挿しは現実的ではない。
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ボトムカバーに装備される「PSU WINDOW」から見た「RM750」。実測幅約150mm、高さ約60mmの小窓からはブランドロゴと型番がしっかりアピールできている
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オールインワン型水冷ユニットを搭載してみる
広い内部容積からDIY水冷構築を想定する自作派は少なくないだろう。一方で手軽で高い冷却能力が魅力のオールインワン型水冷ユニットは選択肢も豊富で、魅せる要素は空冷よりも上を行く。そこで今回の搭載テストでは
CORSAIR「iCUE H170i ELITE CAPELLIX」(型番:CW-9060055-WW)を用意。ポンプヘッドには33個の高輝度CAPELLIX RGB LEDを内蔵し、420mmサイズラジエター(長さ450mm、幅140mm、厚さ27mm)には140mm ML RGBファンを3基搭載。CORSAIR iCUEソフトウェアによりライティングの制御ができる。

420mmサイズラジエターはトップ部に固定。とかく長尺物の扱いは面倒かつ慎重にならざるを得ないが、前後各1本のハンドスクリューで固定されているファンステイのおかげで、作業は思いのほか楽に進める事ができる。固定前のRGBポンプヘッド(ウォーターブロック)を不用意にぶつける心配もなく、マザーボードから離れた場所でラジエターの固定作業ができる事は、大いなるメリットだ。