高精度ベース構造とヒートパイプ
受熱ベースはサイズ自慢の
「高精度ベース構造」を採用。エッジが鋭い放熱フィンから一転、厚みのある銅製受熱ベースプレートには、φ6mmで計4本のヒートパイプが密着貫通。CPUからの熱をロス無く吸い上げ、ヒートパイプが放熱フィンへ熱を移動させる仕組み。重厚な受熱ベースプレートは、実測で一辺が約38mm。φ6mmヒートパイプを挟み込み、最厚部は実測で約19mmにもおよぶ。
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上部はフィン形状で、出荷時よりブリッジ方式のメタルバーがネジ留めされている
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ヒートパイプには酸化を防止する、ニッケルメッキ処理済み。実用面のみならず、見た目にも美しい
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ヒートシンク真横からながめると、4本のヒートパイプレイアウトがよく分かる
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新型スプリングスクリュー式ブリッジリテンション「H.P.M.S.IV」
受熱ベースプレート上にネジ留めされたメタルバー。2本のスプリングスクリューだけで固定できる
「ブリッジ方式」のリテンションシステムは、マザーボードへの取り付けやすさと、CPUとの確実な密着を実現。余すところなく冷却パフォーマンスを発揮させるキモの部分と言えよう。

新型リテンション
「H.P.M.S.IV」は、Alder Lake-S世代が採用するLGA1700の新たなピッチに合わせたバックプレートとスペーサー、マウンティングプレートと四隅を固定するナットで構成。ヒートシンク本体を安定的に固定できる。なお搭載手順については、のちほど詳しく解説しよう。
さらにKAZE FLEX II 120を観察
虎徹MarkⅡ Rev.Bの大きなトピックである120mmファン、KAZE FLEX II 120について改めて見ていこう。新たに開発されたリブ無しフレームの四隅には防振ラバーを装備。ヒートシンクに接触する部分では、冷却ファンからの振動を吸収する役割を果たしてくれる。ちなみにフレームの厚さは防振ラバーを含み、26mmとされる。

インペラは11枚で、滑らかに回転する静音仕様。スペックはDC12V/0.16Aで、スリーブタイプのケーブルには4pinコネクタが装着されている。なお製品には2組分のワイヤークリップが付属し、別途120mmファンを用意すれば、デュアルファン運用にも対応する。
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低回転から高回転までをカバーするワイドレンジRPM設計。静かに動作する低負荷状態から、高回転でパワフルに冷却するオーバークロック時までをサポート
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