編集部に「HAF 700 EVO」がやってきた
エアフローを重視した
HAFシリーズに属する新製品が今回の主役だ。一時期、多くのラインナップを取り揃えた同シリーズだが、Webサイトを確認すると現行モデルは「HAF 700 EVO」を含め3機種まで縮小されている。
HAFは
"Hi Air Flow”の略だが、自作PC市場の現在は空冷よりも水冷にシフトしている感があり、ハイエアフローの需要はやや低くなっているのかもしれない。ただしこの手の需要も確かに存在し、こと大型ラジエターを複数台搭載できるハイエンド水冷志向のPCケースと考えれば貴重な存在と言えよう。
2022年5月に
「HAF 500」を投入し、翌6月にHAF 700 EVOを投入するあたり、HAFシリーズの世代交代を行おうとするCooler Masterの戦略的な意図が見てとれる。
スペック表に見るCooler Master「HAF 700 EVO」
今回は非常に内容の充実したPCケースだけに、よもやま話はここまでにして早速スペック表からHAF 700 EVOの概要を掴んでおこう。
現在Cooler Master(日本)の製品サイトに掲載されているPCケースのうち、最も新しいフルタワーモデルは
「COSMOS C700P Black Edition」(型番:MCC-C700P-KG5N-S00)で、日本国内では2019年12月13日より販売が開始されている。こちらの外形寸法は幅306mm、奥行き639mm、高さ651mmで、HAF 700 EVOよりも幅+15mm、奥行き-27mm、高さ+25mmとほぼ同等サイズである事が分かる。
CORMOSシリーズと言えば以前
「COSMOS II 25th Anniversary Edition」を検証している。レビュアー泣かせの巨大な体躯は今でも鮮明に覚えているが、今回の検証もそれなりに気合いが必要だろう。ギミックも多いだろうし、じっくり時間をかけて検証を行う必要がありそうだ。

なおパッケージサイズ(カートンサイズ)は幅399mm、奥行き780mm、高さ725mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は29.40kgにもおよぶ。三辺合計が2,000mm以下(1,904mm)で30kg以下だけに、一般的な宅配便は利用できる計算。もちろん店頭からの持ち帰りを希望する場合は、大型カートは必須。電車を利用する場合、JRの規定によると三辺合計が2,500mm以内/30kg以下が2個までとされるため、こちらは問題がなさそうだ。
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パッケージの上面にはイラストによる開梱方法が記されている
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左右の下部に装着されたプラスチック製のクリップを外すと"上フタ”が外れる仕組み。パッケージ上部には、付属品一式を詰め込んだアクセサリーBOXも確認できる
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上フタを外した状態。受け側の台座は重量級のボディをしっかりと固定。この状態からはじめて本体をパッケージより取り出す事ができる
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