Crucial「P3 Plus」シリーズのパフォーマンス検証
ここからはCrucial「P3 Plus」シリーズの1TBモデル「CT1000P3PSSD8JP」を実際にPCに組み込み、各種ベンチマークを使いパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用のPCにはCPUがボトルネックにならないよう、第12世代IntelプロセッサのハイエンドモデルCore i9-12900KをベースとしたPCを用意し、ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「3DMark」「PCMark 10」「ATTO Disk Benchmark 4.01」の5種類を使用。なおOS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
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「CT1000P3PSSD8JP」の「CrystalDiskInfo 8.17.3」の結果。転送モードはPCI Express 4.0(x4)で、NVM Express 1.4規格に対応する
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「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」で基本性能をチェック
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
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【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】
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【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】
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シーケンシャルアクセスが比較的低めに出るベンチマークだが、読込が約4,300MB/s、書込が約3,380MB/sで、PCI Express 3.0(x4)SSDの限界を超える結果。またPCI Express 4.0(x4)SSDのエントリーモデルでは、5,000ポイント前後に留まる製品もある総合スコアも7,300ポイントを超え、ミドルレンジクラスの製品に匹敵するスコアを叩き出している。
そして「Compression-Benchmark」の結果を確認すると、読込・書込とも右肩上がりで、圧縮率の高いデータであればさらなるパフォーマンスアップが期待できる。
「CrystalDiskMark 8.0.4」で圧縮率の影響をチェック
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」で、シーケンシャルデータの圧縮率の影響が確認できた「P3 Plus」シリーズ。「CrystalDiskMark 8.0.4」で、ランダムアクセスを中心に圧縮率の影響を確認しておこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
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【デフォルト (ランダム)】
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【All 0×00 (0Fill)】
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「All 0×00 (0Fill)」では、シーケンシャル・ランダムとも軒並みスコアが上昇しており、「P3 Plus」シリーズに搭載されているPhison「PS5021-E21」は圧縮率の影響のあるコントローラと結論付けて良さそうだ。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方で行うことにした。