ASUS「TUF Gaming GT502」内部構造チェック
TUF Gaming GT502最大の特徴はデュアルチャンバー構造。マザーボードトレイ等があるプレートを境に、右エリアと左エリアに分割。各構成パーツのクリアランスや熱源の分離など、複数のメリットが見込まれる。ここからな両サイドパネルを取り外し、内部構造の詳細を解説していく。
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マザーボード、グラフィックスカード等の基幹パーツが搭載される左エリア
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右エリアには電源ユニットやストレージを搭載。主要熱源との分離が設計の要となる
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ゆったり広いマザーボードトレイ
TUF Gaming GT502の対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITXだが、Extended-ATX(E-ATX)の記載がない。マザーボードトレイを眺めると明らかにスペースは広く、本来対応規格に記載があってもよさそうだが、なにか理由があるのだろうか。
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トレイ面にはATX規格に合わせ、9本のスタンドオフ(台座)が装着済み。うち中段上部の1本は段差付きで、ネジ固定前のマザーボードの位置決めができる
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左側面から改めてマザーボードトレイを部を見直すと、グロメット付きスルーホールのある縦のラインから段差があり、ATX規格を超える右方向の基板が宙に浮いてしまう。どうやらこれがネックになっているらしい。ASUSのROGシリーズにはE-ATX規格のマザーボードが複数あり、TUF Gaming GT502への搭載を検討しているユーザーがいるかもしれない。さすがに基板の端が宙に浮く事は推奨できないものの、右方向に空きスペースがあることは確かだ。
冷却ファンレイアウト(1):トップファン
- 冷却ファン:120mm x3基または140mm x2基
- ラジエーター:120/140/240/280/360mmサイズ
ここからは冷却ファン・ラジエーターレイアウトについて、解説していく。まずトップカバーを外してシャーシ面に目を向けると、前後各2本のネジで固定された冷却ファンブラケットが装備されている。

複数のネジ固定用スリットが設けられたブラケットには、120mmファンが3基、または140mmファンが2基増設可能。ラジエーターは120/140/240/280/360mmの各サイズが固定できる。なお冷却ファンとラジエーターのために確保された搭載スペースは、公称値で合計72mmまで。一般的な組み合わせであれば、特に気にする数字ではないだろう。
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120mmファン3基を排気方向で固定。冷却ファン同士はフレームが密着せず、クリアランスに問題はない
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ラジエーターは120/140/240/280/360mmの各サイズに対応。CPUに最も近い場所だけに、トップ面を利用しての設置例は多くなるだろう
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冷却ファンレイアウト(2):リアファン
- 冷却ファン:120mm x1基
- ラジエター:120mmサイズ
左エリアの後方には、120mmファン増設スペースが設けられている。こちらもオプション扱いで、固定穴はスリットタイプを採用。通気孔はハニカム構造で、120mmサイズラジエーターも搭載できる。