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MSI「GeForce RTX 3060 Ti GAMING X TRIO 8GD6X」 市場想定売価税込76,800円(2月3日発売)
製品情報(MSI)
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ミドル市場を支えるGDDR6X版のGeForce RTX 3060 Tiグラフィックスカード
グラフィックスカード市場でGeForce RTX 40シリーズが主役として注目される一方、ここしばらくで相次いで新モデルがリリースされているのが、ミドルレンジ向けの
GeForce RTX 3060 Ti搭載製品だ。GPUとしてのデビューは
2年以上前ながら、昨年10月にNVIDIAより
ビデオメモリがGDDR6Xに変更されたマイナーチェンジモデルが発表。メモリ周りの性能を向上させたリニューアル版の流通が始まっている。
そもそも現行のGeForce RTX 40シリーズはハイエンドGPUのみのラインナップのため、下位のGeForce RTX 4070 Tiグラフィックスカードでも価格は14万円ほど。間を埋めるGeForce RTX 3070~RTX 3080搭載モデルは品薄傾向であり、7万円程度で購入できるGDDR6X版のGeForce RTX 3060 Ti搭載モデルは、ミドルユーザーにとって重要な選択肢と言える。
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現在新規リリースされているGeForce RTX 3060 Tiグラフィックスカードは、メモリ周りが強化されたGDDR6X版。今回の検証では、強OC仕様のMSI「GeForce RTX 3060 Ti GAMING X TRIO 8GD6X」を使用する
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今回はその中から、MSIより2月に発売されたばかりの
「GeForce RTX 3060 Ti GAMING X TRIO 8GD6X」を取り上げたい。トレードマークは強力な冷却性能と静音性を両立させた、独自の3連ファンクーラー
「TRI FROZR2」だ。
エアの直進性を向上させて大風量を生み出す
「TORX FAN 4.0」を3基並べた冷却システムで、GPUとの接触面積を最大化させたダイレクトタッチパイプ
「CORE PIPE」や整流効果を高める「デフレクタ」などを組み合わせたヒートシンクで構成。GPUだけでなくメモリチップやVRMモジュールを含めたカード全体をくまなく冷やし、安定した高パフォーマンス発揮を支えている。
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「TRI FROZR2」クーラーが際立つ、スピード感あるパッケージ。カードサイズに比例して、パッケージの大きさも幅400mm、高さ295mm、厚さ90mmと大きめだ
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重量級カードのため、ブラケット装着型のVGAホルダーが標準で付属。カードの垂れ下がりによるスロットへの負担を防ぐことができる
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そして優秀な冷却機構を備えることもあり、ブーストクロック
1,845MHz(リファレンス1,665MHz)と、やや強めのオーバークロックが施されている点も特徴。前述の通りメモリ周りの性能も強化されており、メモリスピードは
19Gbps、ビデオメモリは
GDDR6X 8GBを実装している。
そのほか、出力インターフェイスはDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.1×1の4系統。補助電源コネクタは8pin×2構成で、(当然ながら)GeForce RTX 40シリーズのように電源ユニットの買い替えを検討する必要はない。