他に類の無いモダンクラシックデザイン
いまひとつ馴染みのない読者のために、ゲーミングブランド「WIZMAX」を改めてご紹介しよう。国内市場では株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)が2022年10月から代理店契約を締結。その第1弾はミドルタワーPCケース
「GM1 Transform」だった。120mmホワイトLEDファン4基を標準で備え、想定売価は8,000円台と挨拶代わりとばかりに攻めた価格設定。決して大ヒットではなかったものの、今後も普及価格帯をターゲットとした国内展開を狙うかのように思えた。
そして第2弾となる今回の主役
「EH1 Mondrian」は、"その路線”を踏襲するかと思いきや、実勢価格はGM1 Transformの2台分以上となる約21,000円を値付け、ライバルが多いミドルレンジに打って出た格好。名だたるロングセラーが多いレンジで存在感を発揮できるかがセールス上でのポイントであろう。
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WIZMAX EH1 Mondrianシリーズ オープンプライス(2023年7月22日発売)
EH1 Mondrian Black/EH1 Mondrian White
製品情報(WIZMAX / 株式会社リンクスインターナショナル)
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とは言え「存在感」ではどの人気モデルにも負けない。EH1 Mondrian最大のアピールポイントである、他に類の無い
モダンクラシックなフロントパネルデザインは、誰の目にも留まる印象深いものだろう。
その特徴的なデザインを眺める
EH1 Mondrianのフロントパネルから醸し出す、"モダンクラシック”の起源はどこにあるのか。製品資料によると、それはオランダの抽象画家ピート・モンドリアン(1872-1944)の作品からインスピレーションを受けたとされる。

試しにピート・モンドリアンを検索してみてほしい。なるほどあの特徴的なフロントパネルデザインにソックリな作品が数々出てくる。とは言え「Mondrian」を製品名にしてしまうところはかなり大胆な気もするが・・・。小うるさい事は抜きにして率直に思うのは、直線でデザインされていながら、ともすれば曲線よりも暖かみを感じられ、独特な配色もこれまでのPCケースには無い新しさを感じた。フロントパネルデザインだけで「欲しい」と思う人は案外多いのではないだろうか。
スペック表に見るWIZMAX「EH1 Mondrian」
実機に触れる前に、EH1 Mondrianのスペック表を確認しておこう。まず対応マザーボードは、E-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITXとされる。E-ATXについて、ありがちな制限の記載は見当たらないが、宣材画像を見る限り左右方向(幅)については余裕がありそうだ。

外形寸法は幅235mm、奥行き468mm、高さは506mmとされる。数値から、幅はイマドキのミドルタワーPCケース並に広くとられ、高さに限っては中型ミドルタワーPCケースの目安としている500mmを超しており、各構成パーツの居住性およびクリアランスにも十分配慮されている。
なお外装パッケージは幅331mm、奥行き578mm、高さ563mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は約12kg。店頭購入からの持ち帰りについては、カートの用意がオススメだ。