ベンチマークテスト:UL Procyon
続いて、実際にAdobe PhotoshopやAdobe Premiere Proのアプリケーションを動作させて、クリエイティブな処理性能を確認できる「UL Procyon」ベンチマークの結果をチェックしていこう。プリセットには画像処理性能を測定する「Photo Editing Benchmark」と、動画処理性能を測定する「Video Editing Benchmark」の2種類を使用している。
「Photo Editing Benchmark」の結果を確認すると、DDR5-7200とDDR5-7400では後者のスコアが若干高いものの、メモリスピードの差が大きくないこともありほぼ誤差の範囲。またDDR5-4800との比較では、「Adobe Photoshop」を使用する「Image Retouching score」で約7%、「Adobe Lightroom Classic」を使用する「Batch Processing score」で約18%の差がつき、総合スコアでも約12%上回る。
そして「Adobe Premiere Pro」による動画ワークフロー性能を測定する「Video Editing Benchmark」でも、DDR5-4800からは約4%スコアが上昇している。このことから、クリエイティブな処理を行う場合には、容量だけでなくスピードにもこだわったメモリを選択したほうがいいだろう。
ベンチマークテスト:PCMark 10 Extended
続いて総合ベンチマーク「PCMark 10 Extended」を使い、パフォーマンスへの影響を確認していこう。
アプリケーションの起動やWebブラウザの動作、ビデオ会議を想定した「Essentials」、Microsoft Officeなどのビジネスアプリケーションを想定した「Productivity」、写真や動画の編集、3Dグラフィックスのレンダリングなどを想定した「Digital Content Creation」では、メモリスピードによる差はほとんどなし。ただし、ゲームを想定した「Gaming」では、DDR5-7200で約4%、DDR5-7400では約5%パフォーマンスがアップしている。
ベンチマークテスト:3DMark
3Dグラフィックスの定番ベンチマーク「3DMark」のスコアもチェックしておこう。なお今回はハイエンド環境ということを考慮して「Speed Way」「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の6つでテストを実行している。
CPU関連のテストがない「Speed Way」や、GPUの負荷が高い「Time Spy Extreme」「Fire Strike Ultra」ではいずれもスコアの差は1%未満で誤差の範囲。ただし、「Time Spy」や「Fire Strike」では約5%の差が付き、高性能なグラフィックスカードで敢えて解像度を抑えてフレームレートを稼ぎたい場合には高速なメモリが力を発揮する。