ベンチマークテスト:CINEBENCH

まず、3Dレンダリング系ベンチマーク「CINEBENCH」シリーズを実行して、CPUのパフォーマンスをみていこう。バージョ ンは「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」の3種類を実行した。

長期電力制限となるPL1(MTP)が28Wに抑えられているとはいえ、シングルコアのスコアは、第13世代Intel Coreプロセッサだけある結果になっている。ただ、マルチコアのスコアは、モバイル向けのなかでも省電力な「P」シリーズとあって、いまひとつ伸びていない。代わりにCPUフルロード中とは思えない静音性と低い消費電力は、さすがといったところ。
ベンチマークテスト:PCMark 10

続いてはシステム全体のパフォーマンスを確認できる統合ベンチマークの「PCMark 10」を確認していこう。テストプリセットは、基本のPCMark 10を実行した。

スコアは総合が4,785、アプリケーションの起動など、PCの基本性能を測る 「Essentials(推奨4,100以上)」が8,832、表計算など、ビジネスワーク系アプリケーションの処理性能を測る「Productivity(推奨4,500以上)」が6,845、写真/動画編集に関する性能を計測する「Digital Content Creation」が4,921(推奨3,450以上)となっている。全体的に高い結果ではないが、いずれのテストグループも、PCMark 10の推奨スコア値を余裕で超えている。表計算から、写真を使ったレポートやプレゼンテーション資料の作成に、リモート会議、写真の編集まで、日常的に行う軽い作業ならストレスを感じることはないだろう。
ベンチマークテスト:UL Procyon Office Productivity Benchmark

続いて日常からビジネスやスクールワークにかかせない「Microsoft 365(Office)」を実際に動作させて、そのパフォーマンスを独自のスコアで示す「UL Procyon Office Productivity Benchmark」も実行していこう。

PCMark 10と同じく、高スコアとは言えないが、PL1 28W、PL2 40Wで動作している省電力CPUなのを踏まえると、十分優秀と言えるスコアだろう。テスト中の各種アプリケーションの処理をみてもスムーズに進んでいた。