続いて、Power Limitが実質無制限となるPL1/PL2=4,096Wに設定した場合の冷却性能をチェックしていこう。
「OCCT 12.1.11」のPackage Powerは、PL1/PL2=253Wから大きく変化がなく、CPU温度も概ね85℃前後で推移している。続いて「CINEBENCH 2024」の結果を確認するとテスト開始直後のPackage Powerは280W、その後も270W前後で推移し、CPU温度もほぼ100℃に張り付いてしまう。テスト結果を見る限り、「MASTERAIR MA824 Stealth」の冷却性能は270W前後が限界になるようだ。
テスト中のファンの回転数は、いずれのテストでも120mmファンが1,950rpm前後、135mmファンが1,550rpm前後でフルに回転している状態だった。また「CINEBENCH 2024」のマルチコアテストのスコアを確認すると、1,826pts→1,835ptsでほぼ誤差の範囲。CPUの温度も限界に近いことから、やはり「MASTERAIR MA824 Stealth」ではPL1/PL2=253Wの設定がパフォーマンスと発熱のバランスがいいようだ。
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| PL1/PL2=253W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |
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| PL1/PL2=4,096W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |
テストセッションのラストは第14世代Intel Coreプロセッサの最上位モデルCore i9-14900Kでの冷却性能を確認していこう。なおPower LimitはCore i7-14700Kで最もパフォーマンスと発熱のバランスが良かったPL1/PL2=253Wに設定している。
Package Powerは「OCCT 12.1.11」「CINEBENCH 2024」とも253Wで安定している。またCPU温度は「OCCT 12.1.11」が概ね85~90℃、「CINEBENCH 2024」では、途中何度か100℃に達するもののCPU温度は95℃前後で、やはりCore i9-14900KでもPL1/PL2=253Wの設定であれば冷却性能が不足することはないようだ。
ファンの回転数はこれまで通り、120mmファンが1,950rpm前後、135mmファンが1,550rpm前後でフルに回転している。またPL1/PL2=4,096W設定のCore i7-14700Kとマルチコアテストのスコアを比較すると1,835pts→2,041ptsに向上しており、PL1/PL2=253W設定でもCore i9-14900Kの性能はしっかりと発揮することができている。
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| PL1/PL2=4,096W設定のCore i7-14700Kの「CINEBENCH 2024」の結果 |
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| PL1/PL2=253W設定のCore i9-14900Kの「CINEBENCH 2024」の結果 |