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ASRock「DeskMeet X600」 (2024年4月中旬発売予定)
製品情報(ASRock)
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拡張性が魅力の小型ベアボーン「DeskMeet」に注目の最新モデル
今回取り上げるのは、ASRockが手がけるコンパクトベアボーンの拡張版と言える「DeskMeet」シリーズ最新作
「DeskMeet X600」だ。2022年6月に発売された「DeskMeet X300」の後継モデルとして、1月の「CES 2024」で発表。自作マニアの間で注目を集めたことは記憶に新しい。
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内部容積は8リットルながら、グラフィックスカードが搭載できるベアボーン。ゲーミング向けのMini-ITXケースに比べて、かなりのコンパクトサイズに収められている
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【関連記事】高性能ゲーミングPCを構築できるVGA対応小型ベアボーン、ASRock「DeskMeet X300」(2022.07.14 更新)
そもそも「DeskMeet」シリーズは、デスクトップ向けCPUが使えるコンパクトベアボーン
「DeskMini」シリーズの“兄貴分”として登場した製品。グラフィックスカードを搭載できる拡張性をプラスしつつ、それらを
8リットルサイズの筐体に収めたハイパフォーマンス志向のバリエーションだ。
今回の主役である「DeskMeet X600」では、プラットフォームがSocket AM5に刷新。Ryzen 8000およびRyzen 7000シリーズとDDR5メモリを組み合わせた、最新の構成を構築できるようになった。
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1.92リットルサイズの「DeskMini」とはだいぶ大きさが異なるが、その分「DeskMeet」では拡張性が大幅に向上。2スロット厚のグラフィックスカードやデスクトップ用メモリなどが組み込める
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マザーボードは独自規格のMini-ITXモデル
「X600-ITX」が採用され、
TDP65WまでのCPUに対応。通常より幅広な形状になっているため、最大7,200MHzをサポートするDDR5メモリスロットは4基分を備えている。
そして拡張スロットはPCI Express 4.0(x16)×1を搭載。最大200mmまでという制限つきながら、
2スロットのグラフィックスカードを組み込むことが可能だ。
なお、CPUクーラーは全高54mmまでの対応だが、グラフィックスカードとの排他利用なら120mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットを搭載することもできる。ユーザーのチョイス次第で様々な構成に対応する豊富なオプションは、「DeskMeet」シリーズの大きな魅力だ。
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前作に比べてやや控えめに描かれている製品シルエット。裏面にシールが貼られている以外は、目立った仕様の記載などはない
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電源ユニットはしっかり緩衝材で保護された状態で内装トレイに収まっていた
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また、ストレージはマザーボード上にPCI Express 5.0(x4)に対応する
Blazing M.2×1と、PCI Express 4.0(x4)対応のHyper M.2×1を搭載。SATA 3.0ポートは2基を備え、複数の3.5インチおよび2.5インチドライブが組み込める。2.5ギガビットLANを搭載しWi-Fi 6Eモジュールも増設できるなど、ネットワーク関連の備えも最新のマシンに相応しい構成だ。
そのほか、電源ユニットは80PLUS BRONZE認証取得の500Wモデルが標準で付属。組み合わせることが想定されるミドルクラスのグラフィックスカードの安定動作には十分な容量と言える。