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| COMPUTEX TAIPEI 2024において、グループ内の様々なブランドが集結する巨大な複合ブースの一角に出展していたEndgame Gear。その中には、noblechairsやAeroCool、Duckyなどお馴染みのブランドも並んでいた |
もう6年前のことになりますが、以前に
noblechairsのインタビューでお話をお伺いしたことがあります。noblechairsはドイツのPC系商社・小売店である
Casekingが立ち上げたブランドでしたが、このブースに集まっている様々なブランドもCasekingに由来しているのでしょうか。
以前にお話したことを私も覚えています。今となっては少し懐かしく感じますね(笑)。ちなみにnoblechairsもEndgame Gearも、大きな意味ではCasekingを母体とするブランドであるのは確かです。
ただ現在は、DuckyやAeroCoolといった世界中で展開する多くのブランドも集まって、一緒に
Pro Gamers Groupというグループを形成しています。プロダクトに関する枠組みはPro Gamersware、それらの流通や販売をCasekingなどの商社・小売店が担当している、という表現がより正確ですね。
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| Endgame Gearを含む多数のブランドを統括する、Pro Gamersware GmbHにおいてVP Group Productを務めるJonas Bollack氏。LogitechやSteelSeriesでゲーミングマウス開発に携わったほか、かつてCouter-Strikeのトッププレイヤー“Johnny R.”として活動していたことでも知られている |
このブースには日本のPCマニアにとっても馴染み深いブランドが多く、驚きました。こうして様々なブランドを傘下に収めてきたことには、どのような狙いがあるのでしょうか。
同じグループとは言え、それぞれのブランドには各々ターゲットにするユーザーがいますし、価格帯やカルチャーも違います。ただいずれもワールドワイドで展開・通用する力をもっていますから、こうしたブランドがカテゴリの垣根を越えて一つになることのメリットは大きい。ブランド同士のシナジーによって、新しいプロダクトが生まれることも期待できます。
グループの体制についてお聞きしたところで、引き続き今回の趣旨であるEndgame Gearのマウス開発について質問させてください。Endgame Gearと言えば、日本でもヒットした「XM」シリーズのマウスが最初の製品として知られています。つかみ持ちユーザーに高い評価を得たマウスでしたが、どういった経緯で開発されたのでしょうか。
「XM」シリーズはまさに私が開発したマウスなのですが、当時の市場には
つかみ持ちにフォーカスしたモデルがほとんどありませんでした。新ブランドとして参入するには、すでに評価が固まっていて万人受けするタイプの製品か、まったく新しいものを作るかを選ぶ必要があるわけですが・・・そこで我々は、
リスクをとって新しいものでチャレンジすることにしたんです。
| Endgame Gearにとって最初のヒットになった「XM」シリーズ。つかみ持ちユーザーのハートを掴み、一躍名を知られたブランドに |
市場にはないものを武器にするということで、成功するだろうという確信はあったのでしょうか。
新しいチャレンジというと聞こえはいいですが、マウス市場でオリジナルの形状を追求した結果、ひっそり消えていった製品を軽く20以上は知っています。あのRazerですらそうした製品がありますから、まったく新しいアプローチで成功するかどうかには、ブランドの大きさも関係ないと言えるでしょう。もちろん「XM」のシェイプ、形状には自信がありましたが、その一方で「本当に大丈夫かなぁ」と不安はありましたよ(笑)。
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| 他にないマウスの設計には自信をもちつつも、セールス面では不安もあったという |
ちなみにJonasさんは過去にカウンターストライクのトッププレイヤーとして活躍したキャリアがありますが、ゲーマーとしての自身が使いやすいマウスを追求したという側面はあるでしょうか。
それもないわけではないですが、どちらかと言えば自分がLogitechやSteelSeriesでマウス開発に携わっていた経験が大きかったですね。そこでの経験もあってマウスのテクニカルな部分も熟知していましたし、同時にマウスがゲーマーにどういう使われ方をするかもよく理解していました。そうしたノウハウと新しいアイデアを一緒に盛り込み、「XM」のコンセプトが固まった感じです。