各種ベンチマークを実行するにあたり、「MSI Center S」の「User Scenario」からプロファイルを選択している。今回は、作業シーンに合わせて自動でパフォーマンスを最適化する「AI Engine」と、最大限の性能を発揮させる「究極のパフォーマンス」の2種類を選んでいる。
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| Core Ultra 7 258Vの「タスク マネージャー」。8コア/8スレッドで動作している | 「Prestige-13-AI+Evo-A2VMG-4889JP」のSystem Summary(HWiNFO64 Pro)。32GBメモリや「Intel Arc Graphics 140V」を確認できる |
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| CPU Power Limitは、プロファイルに関係なく、PL1/PL2 Power Limitともに37Wで動作する | 「MSI Center S」の「メイン」からは「User Scenario」の設定のほか、蓋を閉めた際の動作の設定などを行える |
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| 「User Scenario」「AI Engine」の詳細設定。最適化するアプリケーションを追加できる | 「機能特徴」では、「AI Noise Cancellation Pro」などの設定を行える |
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| 評価機のストレージには、Western Digital「WD PC SN560 NVMe Gen4 SSD」の1TBが組み込まれていた。インターフェースは、PCI Express 4.0(x4)に対応している |
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| 転送速度は読み込み4,900MB/s台、書き込み3,400MB/s台を発揮していた | |
まずはレンダリングを行ってCPUパフォーマンスを測定する「CINEBENCH」のスコアを確認していこう。テストには「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」「Cinebench 2024」の4種類を実行している。
シンルグコアスコアはいずれも、前世代となるCore Ultra 7 155H搭載ノートPCを上回るスコアとなっている。ただ、マルチコアスコアは22スレッドから8スレッドになるため、Core Ultra 7 155Hの60%弱相当といっところ。過去に触ったデバイスと比べると、スコアは14コア/18スレッドのCore Ultra 5 135Hに迫るスコアとなっていた。Core Ultra 7 258Vはスレッド数が半分以下にもかかわらず、同じレベルの処理能力を発揮するのは、注目に値するだろう。
また、「AI Engine」と「究極のパフォーマンス」プロファイルでは、「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R20」のマルチコアスコアで4~9%程度、「究極のパフォーマンス」がスコアを伸ばしている。さらに「CINEBENCH R23」では「AI Engine」のほうが、わずかだがスコアは伸ばし、「Cinebench 2024」では、明確な差は見られなかった。アプリケーション次第ではあるが、処理に時間のかかる3Dレンダリングなどの作業する場合は、「究極のパフォーマンス」プロファイルは選択したほうがいいだろう。