Package Powerが200W前後のRyzen 9 9950Xに対しては、「Quiet Mode」でも全く冷却性能に問題がなかったASSASSIN IV VC VISION。続いて、Maximum Turbo Powerが250Wに設定されているIntel Core Ultra 285Kを使って冷却性能をチェックしていこう。CPU温度は「CPU Package」、動作クロックは「Core Clocks (avg)」の数値を採用し、その他はRyzen 9 9950Xと同じ条件で計測を実施している。
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| Core Ultra 200SシリーズのフラッグシップモデルCore Ultra 9 285K。PBPは125W、MTPは250W | |
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| マザーボードの「Power Delivery Profile」は「Intel Default Mode」を選択している |
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| 「HWiNFO 64」を確認したところ、PL1/PL2とも250Wに設定されていた |
Ryzen 9 9950Xに比べると温度変化が大きいが、「Cinebench 2024」の「Performance Mode」で平均83.0℃、「Quiet Mode」で平均86.1℃。より温度が高い「OCCT 13.1.13」でも「Performance Mode」が平均90.7℃、「Quiet Mode」が平均94.6℃。いずれも瞬間的に温度が上昇するシーンでもCPUが許容する最高温度105℃に達することはなく、冷却性能には問題はなかった。Package Powerも常に250Wを維持することができており、CPUの性能を存分に引き出すことができている。
ファンの回転数は「Performance Mode」で1,900rpm前後、騒音値が45dBA前後まで上昇するのに対して、「Quiet Mode」では1,500rpm前後、騒音値も40dBA前後まで低下する。聞こえてくる風切音もかなり差があるため、静音性を重視するならやや温度は高くなるが「Quiet Mode」を選択して問題ないだろう。