「GeForce RTX 5080 16G VANGUARD SOC LAUNCH EDITION」のパフォーマンスを検証
ここからはMSI「GeForce RTX 5080 16G VANGUARD SOC LAUNCH EDITION」(以降:5080 VANGUARD)を実際のPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUにはRyzen 7 9800X3D、マザーボードはAMD X870Eチップセットを採用するMSI「MPG X870E EDGE TI WIFI」、「Dual BIOS」は「GAMINGモード」で、「MSI Center」から「Extreme Performance」を選択した状態で検証を行っている。なお比較用のグラフィックスカードとして、GeForce RTX 5080 Founders Edition(以降:GeForce RTX 5080)でも計測を行っている。
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「MSI Center」の「User Scenario」から「エクストリーム」を選択すると「Extreme Performance」動作になる
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「Extreme Performance」を選択するとブーストクロックは2,730MHz→2,745MHzに、メモリスピードも30Gbps→30.4Gbpsに向上する
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GPUクロックは最大で2,925MHzまで上昇した
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Power Limitを確認したところ「GeForce RTX 5080 Founders Edition」が最大390Wだったのに対して、「GeForce RTX 5080 16G VANGUARD SOC LAUNCH EDITION」では400Wに引き上げられている
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ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」の確認を進めていこう。
総合スコアは9,226、フレームレートは92.26fpsで、レイトレーシングを多用する重量級のゲームでもWQHD解像度までなら超解像機能を使う必要はないだろう。またGeForce RTX 5080に比べると約4%高いスコアを記録しており、オーバークロックによるメリットも確実にある。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
続いて影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
総合スコアは22,905、フレームレートは106.4fpsに達し、「Speed Way」よりもさらにフレームレートが上昇している。やはりWQHD解像度までなら重量級のゲームでも超解像技術に頼る必要はないだろう。またGeForce RTX 5080との比較では「Speed Way」と同じく4%上回るスコアをマークした。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
純粋なレイトレーシング性能を計測するWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
すべての処理にレイトレーシングを使用するかなり重いテストだが、フレームレートは100.44fpsでテスト中の動画も滑らかに再生することができていた。またGeForce RTX 5080に比べると約3%上回り、「Speed Way」や「Port Royal」よりも若干差が縮まっている。
ベンチマークテスト:3DMark:NVIDIA DLSS feature test
NVIDIAの超解像技術「DLSS」のパフォーマンスを計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアを確認していこう。解像度は「3840×2180」、「DLSS version」は「DLSS 4」で、「Frame Generation」を「4x」に設定した状態でも計測を行っている。
4K解像度でのテストということもあり、「DLSS Off」のフレームレートは約50fpsに留まる。しかし、フレーム生成機能が有効になると「2x」で約3.6倍、「4x」では約6倍までフレームレートが上昇し、その効果は絶大だ。またGeForce RTX 5080に比べるといずれのテストでも、「DirectX Raytracing feature test」と同じく約3%パフォーマンスが向上した。