「990 EVO Plus」の発熱をチェック
テストセッションのラストは「990 EVO Plus」の発熱をチェックしていこう。負荷テストには「CrystalDiskMark 8.0.6」をデータサイズ64GiBにして、5回連続で実行。ASUS「TUF GAMING X870-PLUS WIFI」の標準ヒートシンクを搭載した状態で計測を行った。
|
|
|
1回目の「CrystalDiskMark 8.0.6」の結果
|
3回目の「CrystalDiskMark 8.0.6」の結果
|
「990 EVO Plus」には3種類の温度センサー(「温度1」と「温度3」は全く同じ数値)が実装されているが、コントローラ温度と思われる「温度2」は最高71℃までしか上がらず、ASUS「TUF GAMING X870-PLUS WIFI」に実装されているシンプルなヒートシンクでも発熱を完全に押さえ込むことができている。
|
|
|
1回目の「CrystalDiskMark 8.0.6」の結果
|
3回目の「CrystalDiskMark 8.0.6」の結果
|
続いてヒートシンクを取り外した状態でも温度を計測してみたところ、「990 EVO Plus」ではNANDフラッシュと思われる「温度1」「温度3」が80℃を超えないように設定されているようで、3回目のシーケンシャル読込でわずかに速度が低下する以外は、サーマルスロットリングは発生しなかった。長時間、高負荷なディスクアクセスが発生するようなヘビーユースではやや不安があるものの、一般的なアプリケーションであればヒートシンクなしの運用でも問題はないだろう。
PCIe4.0 SSD最速クラスの性能を低価格に提供するコスパモデルの佳作
7,000MB/s超えのパフォーマンスを謳うPCI Express 4.0(x4)SSDの中では最安クラスとなる「990 EVO Plus」だが、シーケンシャル読込はインターフェイスの限界に迫るスコア。ランダム書込も170万IOPSを超え、ハイエンドモデルとも十分に渡り合うことができる。サイズの大きいデータのランダムアクセスはやや苦手にしているものの、エントリークラスの製品をチョイスするユーザーには大きな問題にならないだろう。
そして電力効率が改善したことでコントローラの発熱も控えめ。ヒートシンクのない状態でもパフォーマンスを維持できることから、標準でM.2 SSDヒートシンクが付属していないAMD A620やIntel H810チップセットなどを採用するエントリーマザーボードのほか、ヒートシンクの搭載スペースがないノートPCやミニPCとの組み合わせにもオススメだ。
提供:ITGマーケティング株式会社
Samsung Electronics Co., Ltd,