PC用メモリやSSD、話題のmicroSD Expressも手がける新興ブランド「AGI」
AGIは、2018年に台湾・台北市で設立されたメモリーメーカーだ。PC用メモリのほかメモリカード、USBフラッシュメモリ、SSD、さらに昨年からはケーブル類や充電器といった周辺機器も手がけるなど、幅広いカテゴリの製品を取り扱う。いずれも、厳しい検査と製造工程を経て、高品質、高性能、高安定のSSDやメモリを製造するとともに、コストパフォーマンスにも優れた製品を市場に提供している。
動画でチェックするAGIブースの注目製品
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COMPUTEX TAIPEI 2025ではホール2にブースを出展していたAGI
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AGIを知るには、まず製品を見てもらうのが一番。今年開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2025ではブースを出展。今後発売予定の新製品の数々を展示していた。ここからは、主力となるメモリやSSD関連製品が多数展示されていたブースの様子を紹介する。メーカー担当者が自らマイクを握り紹介するダイジェスト動画も下記に用意したので、合わせて確認していただきたい。
高速タイプからノート向けまで揃うPCIe 5.0対応SSDの新モデル
まずはPCI Express 5.0(x4)接続に対応するNVMe M.2 SSDの注目製品から。
「AI858 PCIe Gen5 SSD」は、TSMCの6nmプロセスで製造されたSilicon Motion SM2508コントローラにより、最大速度14,000MB/sのシーケンシャルリードと13,000MB/sのシーケンシャルライトを実現。ラインナップは、1TB、2TB、4TBの容量で提供される。PCI Express 5.0(x4)対応製品の弱点となる発熱問題に対処したSSDで、追加ファン不要のヒートシンクのみで運用できるとしている。
また
「Project P14」はPHISON PS5028-E28コントローラを搭載し、シーケンシャルリード、ライトの両方で14,000MB/sを実現している高速モデル。
さらにPhison PS5031-E31Tコントローラを搭載したエントリーモデル
「Project P10」にも注目。こちらは、シーケンシャルリード最大10,000MB/s、シーケンシャルライト最大8,000MB/sながら、薄型設計が特徴。それによりノートPCへの搭載にも最適としている。
ヘアライン仕上げが目を引く「TURBOJET RGB DDR5」シリーズ
メモリでピックアップしたいのが、ヘアライン仕上げのアルミニウム製ヒートスプレッダとRGB LEDが美しい「TURBOJET RGB DDR5」シリーズだ。DDR5-6000/6400/6800/7200/7600/8000までの高クロックをサポート、8GBx2枚、または16GBx2枚セットをラインナップする。
通常のブラックやホワイトのほか、メモリのカラーリングとしては珍しいグレーやブルーグリーン、レッド、ローズゴールドが揃う。昨今の魅せるPCをビルドするには最適というワケだ。
Nintendo Switch 2向けのmicroSD Expressカードをいち早くリリース
Nintendo Switch 2の発売以降、急速に需要を延ばしているmicroSD Expressカード。AGIでは、シーケンシャルリード最大800MB/s、シーケンシャルライト最大700MB/sの
「TF 338」を取り扱っている。
PCI Express 3.0(x1)インターフェイスを採用し、従来のUHS-I対応microSDカードと比べて最大約4.7倍の高速転送を実現。UHS-I対応機器とも互換性がありNintendo Switch 2以外のデバイスでも利用可能だ。ラインナップは128GBと256GBが用意されている。国内ではAmazonで購入可能だ。