OCCT 14.2.6
まず最初に実行するのは、定番ストレステスト「OCCT」の最新バージョン「OCCT 14.2.6」だ。プリセットにはCPUとGPUの両方に最大級の負荷をかける「Power」を選択、テスト時間は30分に設定した。
なお、テスト中の消費電力は840W前後を推移し、最大851Wに達していた。システム負荷率80%を上回る強めの負荷がかかっていたが、「CENTURY II 1050W」はどのような挙動を示すだろうか。
ATX 3.1とPCI Express 5.1規格のデザインガイドでは、+12Vレールは+5%/-7%、GPU(12V-2×6)レールは5%/-8%の電圧変動が許容されている。それを前提にグラフを見ていくと、電圧変動はまったく問題ない約1%~1.5%の下振れに収まっているようだ。負荷が上昇すると各電圧が一気に低下するものの、変動パターンには規則性があり、安定性の高さがうかがえる。
3DMark:Steel Nomad Stress Test
続いて主にグラフィックスカードに負荷をかけるため、3Dベンチマークソフト「3DMark」に収録されたストレステスト「Steel Nomad Stress Test」を実行する。DirectX 12対応の4Kテスト「Steel Nomad」をベースとしたストレステストで、先ほど同様に30分間に達するまでループ実行した。
ちなみにテスト中の消費電力は概ね490~500Wで推移しており、最大消費電力は519Wだった。システム負荷率はほぼ50%で、電力変換効率の面では理想に近い環境で動作していたことになる。
テストを開始して負荷がかかった瞬間に電圧が低下するパターンは同じだが、最も変動が大きかったGPUでも約1.5%の下振れに留まっている。ATXとCPUは1%未満の変動しかなく、さらにフルロード時も0.01~0.02Vと微細な変動しか見せていない。3Dグラフィックス系の負荷がかかった際も十分な安定性が期待できそうだ。
ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク
次は実際のゲームプレイに近い負荷がかかるゲーム系ベンチマークテストから、長時間のループ実行に対応したテストをチョイス。まずは人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」の公式ベンチマークテストを動かしてみよう。グラフィックスは「最高品質」、解像度は3,840×2,160ドットに設定し、30分間連続で動作させた。
なお、テスト中の消費電力は概ね300~350Wで推移しており、最大でも402Wと控えめ。ややゆるめの負荷がかかった際の安定性を見ていこう。
頻繁にロードを挟むことで高負荷とアイドル状態が繰り返されることから、かなり上下の変動が大きいグラフになっている。しかし実際の変動幅を見てみると、最も変動の大きかったGPUレールでも1.2%程度。ATXとCPUは1%前後の下振れに留まっており、全体の変動幅はかなり小さく抑えられていることが分かる。