FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
続いて同じく長時間のループ実行に対応したゲーム系ベンチマークの中から、より負荷の大きい「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークを実行する。グラフィックス設定は「高品質」をベースに最も負荷がかかるように項目を選択、解像度は3,840×2,160ドットに設定した。テスト時間はこれまで同様に30分間だ。
なお、テスト中の消費電力は440~490Wで推移しており、最大で536Wとやや「3DMark」時より大きな負荷がかかっていた。システム負荷率は50%に近く、変換効率の面でも有利な環境と言える。
やはり全体の変動幅は小さく抑えられており、最大でもGPUが規格値から約1.5%下振れしている程度。ATXとCPUは1.2%くらいと、さらに控えめだ。GPUはフルロード中にもやや変動が見られるとは言え、それでも0.05Vと微細な数値に留まっている。500W台の負荷が連続してかかるシチュエーションでも、問題なく一定の電圧を維持できることが分かる。
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
最後に実行するのは、ハンティングアクション「モンスターハンターワイルズ」の公式ベンチマークテストだ。グラフィックスプリセットの“ウルトラ”をベースにフレーム生成はON、レイトレーシングを“高”、解像度は3,840×2,160ドットに設定し、30分間に達するまでループで実行している。
ちなみにテスト中の消費電力はFF15実行時に近く、概ね420~460Wで推移しつつ最大540Wという結果。システム負荷率50%に近い稼働状況だった。
やはり「CENTURY II 1050W」には厳格な電圧レギュレーションが適用されているようで、ATXとCPUは1%前後、GPUも1.2%程度の下振れに留まっていた。フルロード時にほとんど変動が見られない点もトピックで、最も変動の大きかったGPUで0.06V、ATXとCPUは0.02Vにすぎない。ハイエンド構成の高い負荷が連続で続いても、ブレなく安定した電圧を出力できる信頼性を備えているようだ。
十分な信頼性を備えた戦略的プライスの堅実ミドル電源
最新規格における最安クラスという、だいぶ思い切った価格設定で投入されたことで、市場でも屈指のコストパフォーマンスモデルとして注目を集めそうな「CENTURY II」シリーズ。ミドルユーザーをターゲットにした80PLUS GOLD製品の激戦区にあって、MONTECH製電源ユニット第1弾としての掴みは十分と言ったところ。
もちろん単なる低価格モデルという範疇ではなく、高品質コンポーネントに裏打ちされた堅実な動作は、ハイエンド構成のシステムを不安なく動かせる信頼性を備えていた。低負荷時にはPLATINUM相当の変換効率で動作する高効率モデルでもあり、高水準にバランスの取れた電源ユニットという印象だ。
ちなみに冷却性能に不安はない一方で、静音性はやや平凡。とは言え、よほどの高負荷でなければ他のパーツを差し置いて騒音源になることはなく、一般的な運用におけるデメリットにはならない。ハイセンスかつ個性的なビジュアルも好印象であり、ミドル電源の新たな売れ筋候補になってくれそうだ。
提供:CFD販売株式会社