カバーを装着するとシフト配置が可能に。2つの向きに対応するから“Dual”
Seasonicブースにあったエントリー向けのATX電源ユニット
「Core Dual」に注目。なんと奥行き110mmという驚きのショート設計が特徴ながら、さらに面白い特性を備えた製品だった。
80PLUS GOLD認証を取得したフルモジュラー仕様のATX 3.1/PCI Express 5.1対応電源ユニットで、驚くべきは奥行きをわずか110mmに抑えたショート設計。先にご紹介した
Noctua×Seasonicのコラボ電源と同様に最新の「OptiSink Design」が導入されており、冷却の最適化によりこのコンパクトデザインが可能になったようだ。
そしてこの製品にはAC電源口側に装着できるカバーが付属、組み込む際に2つの向きから選べるというユニークな特徴がある。
カバーを装着すると、ちょうど側面が通常の電源ユニットの背面部(AC電源口を備える側)と同じサイズになり、横向きに搭載できるというもの。これによりモジュラーケーブルが裏配線スペース側を向くことになり、組み込み時のケーブル配線が容易になるという次第だ。
似たようなコンセプトの電源ユニットとして
CORSAIRの「RM1200x Shift」シリーズがあるが、こちらは側面にモジュラーコネクタを搭載するというもので、そもそものアプローチが異なる。
「Core Dual」の場合はモジュラーコネクタのシフト配置を選んでもいいし、シンプルに奥行き110mmの超ショート電源として組み込んでもいい。その分冷却機構は80mm HDBファンに制限されているものの、組み込みの自由度が高い点にメリットがあるというわけだ。
エントリークラスに位置付けられる「Core」シリーズの派生モデルとあって、担当者によれば「価格はCoreシリーズと同じか少し高いくらいになりそう」とのこと、手頃な価格帯での投入が予定されている。L字配線用のACケーブルも付属し、2025年第2四半期に850W/1000Wの2モデル展開で発売される見込みだ。