最速モデル「M700-1TB」のパフォーマンスをチェック
ここからはBIOSTAR「M700」シリーズを実際にPCに組み込み、パフォーマンスチェックを開始する。まずは公称スペックが最も高速な1TBモデル「M700-1TB」からだ。
なおテスト用のPCには、CPUがボトルネックにならないようCoffee Lake RefreshのハイエンドモデルCore i9-9900KをベースにしたLGA1151の環境を用意。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 7.0.0」「HD Tune Pro 5.70」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類を使い、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDを別途用意している。
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「M700-1TB」の「CrystalDiskInfo 8.4.0」の結果。インターフェイスは「NVM Express」で、転送モードは「PCIe 3.0 x4」としてしっかりと認識されている
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「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」で基本性能をチェック
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
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【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク】
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【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark】
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比較的シーケンシャルアクセスが低めに出るベンチマークだが、読込約1,910MB/sec、書込1,600MB/secでいずれも公称値に近いスコア。またランダムアクセスは読込、書込とも800MB/sec超え。総合スコアも2,750ポイントで、SATA3.0(6Gbps)SSDとは一線を画す性能を発揮する。また「Compression-Benchmark」の結果を見ると、書込はややブレはあるものの、圧縮率の影響は見られない。
「CrystalDiskMark 7.0.0」でも圧縮率の影響をチェック
続いて「CrystalDiskMark 7.0.0」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
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【デフォルト (ランダム)】
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【All 0×00 (0Fill)】
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「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでも有意な差はなく、Silicon Motion「SM2263XT」は圧縮率の影響のないコントローラであると結論づけていいだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみ計測することにした。