新しくなったSeasonicのメインストリーム向けGOLD電源
電源ユニットの話題とくれば、決まって名前が挙がるメーカーがSeasonicだ。高品質かつ信頼性に優れた製品を手がける電源ユニット専業の老舗として、玄人ユーザーやショップスタッフにも長年のファンを多く抱えている。
先ごろ、そのSeasonicの製品ラインナップが段階的に刷新。“OneSeasonic Initiative”と銘打ったリニューアルを果たし、新しいネーミングルールや筐体・パッケージデザインを採用して生まれ変わった。
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Seasonicの新ラインナップの一角として登場した、ミドル向け電源ユニットが「FOCUS GM」シリーズ
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今回取り上げる
「FOCUS GM」シリーズは、その新ラインナップにおけるメインストリーム向けモデル。80PLUS GOLD認証を取得したセミモジュラー仕様という、ミドルレンジ定番の構成が採用されている。従来の「FOCUS」シリーズの後継にあたり、“最もリーズナブルに手に入るSeasonic電源”という立ち位置を継承する製品だ。
もちろん廉価帯の製品とはいえ、Seasonicらしい信頼性へのこだわりは健在。
一次・二次回路ともに日本メーカー製の105℃コンデンサを採用、高品質電源ユニットの条件を満たしている。製品保証も7年間と、この価格帯では最長クラスだ。
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主要ケーブルを直結、それ以外を着脱式としたセミモジュラー仕様。80PLUS GOLD認証を取得した製品で、信頼性重視のコンポーネントで構成されている
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そして冷却機構には、120mm口径の
「Fluid Dynamic Bearing(FDB/流体動圧軸受)ファン」を搭載。振動や動作音を抑えた、Seasonic自慢の冷却ファンを組み込んだ。その制御にはファンコントロール技術
「S2FC(Smart Silent Fan Control)」が用いられ、ファンを完全に停止させることなく、負荷に応じて最適な冷却を行う。
また、シングルレーン仕様の+12Vは最大70Aと余裕があり、ミドルレンジ構成のシステムを駆動させるには十分だ。シリーズのラインナップは550W/650W/750W/850Wの4モデルで、システムの規模に応じた最適な容量をチョイスできる。
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パッケージのフロントには、GOLD認証のラベルとセミモジュラー、7年保証と分かりやすいキーワードを配置。搭載機能やメリット、ケーブル構成などは裏面に記載されている
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なお、今回は国内正規代理店の株式会社オウルテックより、シリーズ最大容量の850Wモデル
「FOCUS-GM-850」を借り受け、検証を進めていく。