500GBモデル「CSSD-M2M5GEG1VNE」のパフォーマンスをチェック
ここからはCFD「EG1VNE」シリーズを実際にPCに組み込み、各種ベンチマークソフトを使いパフォーマンスを検証していこう。まずは容量500GBの「CSSD-M2M5GEG1VNE」からだ。シーケンシャル読込2,000MB/sec、書込1,000MB/sec、ランダム読込95,000 IOPS、書込250,000 IOPSという公称スペック通りの性能を発揮できるのだろうか。
なおテスト用のPCには、CPUがボトルネックにならないよう、Coffee Lake RefreshのハイエンドモデルCore i9-9900KをベースにしたLGA1151の環境を用意。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 7.0.0」「HD Tune Pro 5.75」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類を使い、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDを別途用意している。
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「CSSD-M2M5GEG1VNE」の「CrystalDiskInfo 8.4.0」の結果。バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x4)で、NVM Express 1.3に対応する
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「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」で基本性能をチェック
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響をチェックしていこう。
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【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク】
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【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark】
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もともと、公称値より低めにスコアが出るベンチマークだが、シーケンシャルアクセスは読込約1,770MB/sec、書込約840MB/sec、4K-64Thrdランダムアクセスも読込が約560MB/sec、書込が約845MB/sec。総合スコアは2,193ポイントで、NVMe M.2 SSDではエントリークラスに位置づけられる製品ながら、SATA3.0(6Gbps)SSDとは一線を画すパフォーマンスを発揮する。
また「Compression-Benchmark」を確認すると、書込はほとんど変化なし。一方、読込は圧縮率が上がるにつれ、転送速度が上昇している。
「CrystalDiskMark 7.0.0」でも圧縮率の影響をチェック
続いて「CrystalDiskMark 7.0.0」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
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【デフォルト (ランダム)】
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【All 0×00 (0Fill)】
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「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark」で確認をしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスも読込では大幅にスコアが向上している。このことからPhison「PS5012-E12S」は、圧縮率の影響があるコントローラと考えて良いだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方を実行することにした。