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Core i9-10900K 市場想定売価488ドル(2020年5月20日発売開始)
製品情報(Intel)
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コア数、クロックとも引き上げられた「第10世代Intel Coreプロセッサ」
2018年10月に登場した「Coffee Lake-S Refresh」こと
「第9世代Intel Coreプロセッサ」以来、およそ1年半ぶりとなるIntelの新メインストリーム向けCPU
「第10世代Intel Coreプロセッサ」の国内発売が、本日5月20日22時00分より遂に開始された。
製造プロセスこそCoffee Lake-S Refreshと同じ14nmながら、Intelのメインストリーム向けCPUでは初めて
10コア/20スレッドを達成。またCore i9およびCore i7には、これまでハイエンド向けCore Xのみサポートしていた
「Turbo Boost Max 3.0」が追加され、特定のコアはより高いクロックで動作する。
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第10世代Intel Coreプロセッサでは、セグメントごとにクロックやコア数だけでなく、ブースト機能にも違いがある
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さらに今回検証する最上位モデル
「Core i9-10900X」など、「T」モデルを除くCore i9には、冷却性能や電力に余裕がある場合にコアクロックを引き上げる新ブースト機能
「Thermal Velocity Boost」も実装。これにより、1コアなら
最高5.30GHz、全コアでも
最高4.90GHzという高クロック動作が可能になった。
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DDR4-2933の高速メモリや、従来の2.5倍の帯域幅を誇る2.5ギガビットLAN、最新のWi-Fi 6チップ「Intel Wi-Fi 6 AX201」などの対応も追加された
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その他、メモリクロックが最高DDR4-2666から最高DDR4-2933に、スマートキャッシュは最大16MBから最大20MBへ拡張。さらに通信機能として2.5ギガビットLANコントローラ
Intel「i225」や、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)コントローラ
Intel「Wi-Fi 6 AX201」への対応が新たに追加され、CPUだけでなくシステム全体のパフォーマンスアップも期待できる。
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Intel 400シリーズ最上位となる「Intel Z490」のブロックダイアグラム図。残念ながらPCI-Express4.0への対応は第10世代Intel Coreプロセッサでは省略された
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一方、Intelのメインストリーム向けCPUでは長らく変更がなかったTDPは、これまでの最大95Wから
最大125Wへと30Wも上昇しており、ハイエンドモデルの冷却についてはこれまで以上に気を配る必要がありそうだ。そして、Skylake以降物理的には変更がなかった(途中で電気的な互換性はなくなっている)ソケット形状もLGA1151から
LGA1200に、チップセットも
Intel 400シリーズへ刷新。従来のプラットフォームとの互換性はなくなっている。