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Crucial「P5」シリーズ(2020年6月発売)
CT500P5SSD8JP(500GB) 市場想定売価税込11,500円前後
CT1000P5SSD8JP(1TB) 市場想定売価税込24,000円前後
製品情報(Crucial/CFD)
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Crucial最上位SSD「P5」シリーズ
CrucialブランドのNVMe M.2 SSDと言えば、2018年10月に
「P1」シリーズが、今年4月にはその後継となる
「P2」シリーズが発売されているが、いずれもNANDフラッシュに3D QLC NANDを採用する、いわゆる“バリューセグメント”に位置づけられる製品だ。インターフェイスこそPCI-Express3.0(x4)に対応するものの、転送速度は最高でも2,000MB/sec前半に留まり、ハイエンドモデルと比較するとやや見劣りするものだった。
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2018年に開催された「メディア向け発表会」のスライド。この時明らかにされていなかった“パフォーマンスセグメント”の「P5」が遂に登場。Crucialブランドの製品としては、現状最上位モデルになる
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そんな中、今年6月に新たに発売が開始されたのが、今回の主役である
「P5」シリーズだ。“パフォーマンスセグメント”を担うCrucialのフラッグシップモデルで、NANDフラッシュには同ブランドのNVMe M.2 SSDでは初めて
3D TLC NANDを採用。さらに
Micronオリジナルコントローラを搭載することで、シーケンシャル読込/書込ともPCI-Express3.0(x4)の限界に迫るパフォーマンスを発揮するという。
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「P1/P2」シリーズでは、いずれも他社製コントローラだったが、「P5」シリーズではMicron製を採用する
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また書き込み性能を高めると共に、NANDフラッシュへのアクセス頻度を抑える
「Dynamic Write Acceleration」や、温度に応じてパフォーマンスを制御する
「適応型熱保護」、データのパリティ保護機能
「RAIN」(Redundant Array of Independent NAND)、データの整合性を高める
「ECC」(Error Correction Code)などの機能を組み合わせることで、信頼性・耐久性を高めている。
製品ラインナップは250GB、500GB、1TB、2TBの計4モデル。今回検証する500GBモデルの公称転送速度はシーケンシャル読込3,400MB/sec、書込3,000MB/sec、ランダム読込210,000 IOPS、書込500,000IOPS。1TBモデルがそれぞれ3,400MB/sec、3,000MB/sec、390,000 IOPS、500,000 IOPSとされ、シーケンシャルはもちろん、ランダムアクセスについても「P1/P2」シリーズから大幅に引き上げられた。
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ダークブルーとホワイトを基調にしたおなじみのデザインを採用するパッケージ。M.2 SSDということで、サイズはとてもコンパクトだ
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また3D TLC NANDフラッシュを採用したことで、書込耐性は500GBモデルが300TBW、1TBモデルが600TBWへとこちらも大幅に向上している。なお製品にはファームウェアのアップデートや各種管理が行える
「Crucial Storage Executive」に加え、クローン化ソフトウェア
「Acronis True Image for Crucial」が無償で提供されるので、システムドライブの入れ替えもスムーズに行える。