APUが非常に高性能でメモリも16GBあるので、ちょっとした加工であれば問題なく利用できるだろう。シングルチャネルの標準構成では、「Creator Center」のクリエーターモードを有効にすることでパフォーマンスが微増している。少しでも快適に利用したいのであれば、クリエーターモードを有効にしておくといい。16GB+16GBのデュアルチャネル構成にすると、ベンチマークテストの結果は向上する。メモリ容量が増えれば動作も軽くなるので、Photoshopを利用するなら32GBに増設した上でクリエーターモードを有効活用したい。
ソフト操作時のレスポンスと各種フィルタの処理速度を表わす「Active Tasks Score」は、メモリ構成ではほとんど変わらなかった。しかし画像の読み込みや出力の快適さを表わす「Passive Tasks Score」は16GB+16GB構成の方が高いスコアが出ている。ただしこれはデュアルチャネルの効果というよりも、メモリ容量が増えたことでファイル処理が高速化されたためだろう。
テスト開始から9時間40分でバッテリ残量が5%に達し、休止状態へ移行した。最近のモバイルノートPCとしては長くはないものの、丸1日は問題なく使い続けられるだろう。バッテリー切れが心配なら、電源アダプタを一緒に持ち歩くといい。
だが、標準構成ではメモリが16GB×1のシングルチャネルである点が気になる。8GB×2構成のほうが高いパフォーマンスを発揮できることを考えれば、16GB×1ではないほうが良かったのではないだろうか。おそらくコストとの兼ね合いもあるはずだが、メモリを増設したことがないユーザにとっては最初からデュアルチャネルで動作するモデルがあったほうがありがたいに違いない。
とは言え標準構成のままでもパフォーマンスは高く、その上筐体は高品質だ。なにより、ハイパフォーマンスPCとしては値段が手頃な点がうれしい。ノートPCの購入を検討している方は、まず一度このモデルからチェックしていただきたい。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社