最新NVMe SSDのサーマルスロットリングを解消するM.2ヒートシンク
公称転送速度7,000MB/secを超えるSSDも登場するなど、さらなる高速化を果たしたNVMe M.2 SSD。その一方で、より発熱に対してもシビアになり、SSDの冷却機構はこれまで以上に重要だ。そこで、今回は
CFD「PG4VNZ」シリーズの2TBモデルを使い、M.2ヒートシンクの冷却性能を試してみることにした。
なお使用するスロットはヒートシンクが小型な上段スロットで、ストレステストには「CrystalDiskMark 7.0.0」のデータサイズ64GiB、テスト回数9回を3回連続で実行している。
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ヒートシンクなし:「CrystalDiskMark 7.0.0」
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ヒートシンク装着時:「CrystalDiskMark 7.0.0」
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「PG4VNZ」シリーズでは、これまでよりしきい値が低くなったこともあり、ヒートシンクのない状態ではベンチマーク直後からサーマルスロットリングが発生。特に2回目以降の落ち込みは大きく、そのパフォーマンスを全く発揮することができない。ただし、「ROG Crosshair VIII Dark Hero」に実装されているヒートシンクを装着することで、温度上昇は緩やかになり、3回のテストで一度もサーマルスロットリングによる速度低下は発生しなかった。
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ヒートシンクなし:アイドル時のサーモグラフィ結果
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ヒートシンクなし:高負荷時のサーモグラフィ結果
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ヒートシンク装着時:アイドル時のサーモグラフィ結果
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ヒートシンク装着時:高負荷時のサーモグラフィ結果
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またサーモグラフィの結果を確認すると、ヒートシンクのない状態ではアイドル時でも最高温度は60℃台、高負荷時には100℃に迫り、その温度はかなり高め。最新PCI-Express4.0 SSDを使う場合には、必ずヒートシンクを装着した状態で運用するようにしよう。