|
|
GIGABYTE「B550M AORUS ELITE」 実勢価格税込10,880円前後(2021年6月現在)
製品情報(GIGABYTE)
|
いま再び脚光を浴びる最新Ryzen対応のコストパフォーマンスマザー
昨年の11月に発売されて以来、その優れたパフォーマンスで現在の自作PC市場を牽引している、第4世代RyzenことRyzen 5000シリーズ。しかし上位モデルを中心に長く品薄傾向が続き、同じく品薄と価格の“暴騰”が続くグラフィックスカードと相まって、ショップや業界関係者、自作ユーザーを悩ませてきた。
|
欲しいのに買えない、あれば売れるのにモノがない。ここしばらくで、そんなRyzen 5000シリーズの品薄傾向がようやく回復した
|
それがここにきて、ようやく品薄が改善。当たり前に店頭で購入できるまでに流通が回復している。市場が落ち着くタイミングを待っていたという人にとっては、Ryzen 5000シリーズベースのマシンを組み上げるチャンス到来だ。
今回はあらためて、そのパートナーに最適なマザーボードをピックアップ。いまハイエンド向けのAMD X570を押しのけて好調に売れている、ミドルレンジ向けのAMD B550搭載モデル
「B550M AORUS ELITE」を取り上げたい。
|
|
ショップの売り場でも、かなりの面積が割かれているAMD B550搭載マザーボード。PCI-Express4.0を絡めた手頃な最新Ryzenマシンが組めるとあって、ハイエンド以上に人気が高い
|
発売からすでに1年ほどが経過しているモデルだが、まったく人気が衰えない最大の理由は、その値ごろ感だろう。ゲーミング向けモデルながら1万円チョイという、かなり控えめな価格設定。ショップでCPUとのセット割などを利用すれば、さらに安くPCI-Express4.0対応の最新Ryzen環境が構築できる計算だ。
それでいて
5+3フェーズ構成の「低RDS(On)MOSFET」を採用した電源回路を搭載するなど、信頼性への備えも十分。冷却面でもかなり大振りのヒートシンクが備え付けられており、価格以上の風格を漂わせている。安くてもしっかりしたマザーボードが欲しい、というニーズにピッタリとハマるモデルだ。
|
|
しっかりと余裕をもたせた電源回路を搭載する「B550M AORUS ELITE」。エントリーモデルながら、単なる“安物”ではないというわけだ
|
もちろん価格も控えめで、なおかつ搭載能力に限界のあるMicroATXモデルであることから、機能面での制約もなくはない。気になるポイントとしては、PCI-Express4.0対応のM.2スロットにヒートシンクを搭載していないところ。さらにネットワークもギガビットLANのみに留まる点が挙げられる。信頼性とコストの両面を追求した結果、ハイグレードな機能はバッサリ省かれているという印象だ。
それでもグラフィックスカード用スロットには装甲仕様の
「Ultra Durable PCIe Slot」を採用し、
音響コンデンサを備えたオーディオ回路を搭載するなど、ゲーミングモデルとして必要な機能には抜かりがない。実にバランスのとれた構成と言えよう。
|
|
シリーズお馴染みのAORUSロゴが大きくレイアウトされたパッケージ。サイズはMicroATX相応だが、全体的なデザインはATXモデルの「B550 AORUS ELITE」とよく似ている
|
|
|
|
パッケージの裏面には、自慢の電源周りや各種機能がポイントを絞って解説されている
|
ある程度搭載機能が限定されたエントリーモデルということもあり、付属品も必要最小限だ
|