トップパネルは最大360mmサイズラジエターの搭載も可能。長さ287mm、幅121mm、厚さ27mmのいわゆる240mmサイズラジエターは、搭載位置が選べるほど前後に余裕を残してマウントができた。また「Neptune 240 ARGB」のチューブ長は348mmとされ、CPUソケットとトップパネルまでのほどよい距離から、ストレスなく設置できる。
おさらいすると、グラフィックスカードの有効スペースは405mmと十分に確保できているため、市販のグラフィックスカードはほぼ全てが搭載できるはず。もちろん今回用意した「AORUS GeForce RTX 3080 MASTER 10G」も問題無く搭載が完了。フロントパネルまでの空きスペースは実測で約85mmも確保ができている。
ちなみに逆回転ファンをボトムカバー天板にマウントすると、70mm厚のグラフィックスカードまで約35mmの空きスペースができた。右側面下部から直接グラフィックスカード方向へ外気を送り込むエアフローレイアウトは、PCケース内部全体に限らず、構成パーツの温度上昇を抑える手助けにもなるだろう。
とかく魅せる筐体は、ARGBイルミネーションやLEDストリップ、これに強化ガラスが定番だが、「DF700 FLUX」の"魅せ方”は洗練されたデザインで勝負。たとえARGBファンが消灯しても、十分に魅せるPCケースとしての存在感がある。歴代FLUXで最も美しいと言わしめるゆえんは、その立ち姿だ。
FlowとLuxuryを組み合わせた造語である「FLUX」は、どうやら今後も兄弟が増えていきそうだ。独自のエアフローレイアウトを軸に、今度はどんな筐体を作り上げてくるだろうか。本稿は第5弾につづく。
協力:Antec
株式会社リンクスインターナショナル