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| Core i7-12700Kの定格値となるPL1(PBP):125W、PL2(MTP):190Wに設定時と事実上、電力リミット無制限のPL1/PL2:4,095W時でテスト |
「Intel定格」はファンなしの状態でも、CPU Package Powerは、おおむね125W前後で推移し、Pコア、Eコアの動作クロックも安定しているが、「リミット解除」時は懸念した通り、ファンなしの状態ではCPU Package Powerが190W台と80W台で頻繁に上下している。Pコアの動作クロックも同様で4,688MHzと3,591MHzに変動している。ファンを設置すると不安定だった挙動はなくなり、CPU Package Powerは190W台で推移し、動作クロックはPコア 4,688MHz、Eコア 3,591MHzというマルチスレッド時の最高クロックに張り付いている。
VRMヒートシンクの表面温度は、「Intel定格」でもファンなしの状態では80℃近くに達し、ファンなしの「リミット解除」時に至っては97.3℃を記録している。ヒートシンク表面でこの温度ということは、チップ自体は100℃を超える発熱量になっている可能性が高い。電源回路周辺へのエアフローは確実に確保したいところだ。