ディスプレイのサイズは13.3型で、解像度は2,880×1,800ドット。画素密度は255ppiで、非常に高精細だ。標準ではスケーリングが200%に拡大されており、文字は印刷クオリティに迫るほどなめらかに描かれている。デスクトップの文字は1.5~2mm程度と小さいが、必要に応じて見やすい大きさに変えるといいだろう。
パネルはOLED(有機EL)で、ノートPCでよく使われるIPSパネルよりも色が鮮やかで明るい。IPSパネルに見慣れていると色がやや派手に感じるが、写真や動画の美しさは抜群だ。用意されているカラープリセットは4種類。標準収録ユーティリティ「MyASUS」から手軽に変更できる。
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| OLEDパネルはコントラストが高く、色がとても鮮やかに映し出される。ベゼルが細い狭額縁デザインで、画面への没入感も高い | ディスプレイは180°まで開閉可能。視野角が広く、画面を斜めから見ても色や明るさはほとんど変わらない。相手に画面を見せる際に便利だ |
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| 「MyASUS」の「カスタマイゼーション」→「色域」で、4種類のプリセットからディスプレイのカラーモードを手軽に変更可能 |
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| プリセットとして用意されているカラーモード。「ネイティブ」(左上)と「sRGB」(右上)はほとんど違いがわからなかったが、「DCI-P3」(左下)と「Display P3」(右下)は赤の強弱が現われている |
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| i1 Display Proによる色域の計測結果。DCI-P3モードは確かにDCI-P3カバー率が100%ではあるが、DCI-P3比では112.1%と大きくオーバーしている。クリエイティブワークに利用するなら、キャリブレーションを行なったほうがいいだろう | 明るさは公称値では最大550nitとのことだが、評価機では最大で340nitだった。公称値よりもだいぶ低いが作業には問題ない |
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| 「MyASUS」の「カスタマイゼーション」→「ASUS OLED Care」で、OLEDパネルの劣化を防ぐ各種機能を利用できる。積極的に利用したい |
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| アイドル状態が30分間続いた際に起動するスクリーンセーバー | アクティブウィンドウ以外の輝度を落とす「ターゲットモード」 |
キーボードはバックライト対応で、テンキーなしの日本語配列だ。今回は評価機が英字配列だったため、実際の日本語配列を確認できていない。しかしこのシリーズは比較的配列に違和感がないので、「Zenbook S13 OLED UM5302」についてもおそらく問題ないだろう。
キーピッチは19.05mmで、キーストロークは約1.4mm。薄型ノートPCにはキーストロークが極端に浅い機種があるが、「Zenbook S13 OLED UM5302」では比較的深めに作られている。またキートップには0.2mmのへこみがあり、キーが指先にフィットしやすい。入力時にはスイッチのグラつきがわずかに感じられるものの、軽量薄型タイプとしてはしっかりしたタイプ感だ。
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| キーストロークは薄型モバイルノートPCとしてはやや深めの約1.4mm。押した瞬間のクリック感は固めで押下圧は強く、軽いタッチならハッキリとした手応えを感じられる | 軽い力でもタイプ音がわずかに聞こえるが、気になるほどではない。ただし強い力で打つとタイプ音が響くので、打ち抜くように入力する人は周囲への配慮が必要だ |
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| テンキーとしても使えるタッチパッド「ASUS NumberPad 2.0」を搭載。タッチパッド右上を長押しすれば、機能のオン/オフを切り替えられる | 物理キーではないためキーの境界が判別しづらく、板を叩くような感触を受ける。それでもテンキーなしキーボードよりも、数値入力の効率が向上するはずだ |