「XPG VALOR AIR」内部構造チェック
次に両サイドパネルを取り外し、XPG VALOR AIRの内部構造をくまなく見ていこう。ミドルタワーPCケースながら幅が狭く、奥行きが短い設計だけに、どれほどの拡張性が確保できているのか。
 
マザーボードトレイ
まずは左側面からマザーボードトレイを観察する。ショートボディのXPG VALOR AIRだが、標準的なミドルタワーPCケース同様、ATX、MicroATX、Mini-ITXの各規格に対応する。なおトレイ部には、予め6本のスタンドオフ(台座)が装着済みで、搭載するマザーボードの規格に合わせ、付属のスタンドオフ(Motherboard Standoff)を固定していく。
 
|   | 出荷時より装着済みのスタンドオフは6本。いずれも標準的なタイプで、マザーボードの位置決めに重宝する段差付きスタンドオフは採用されていない | 
ボトムカバー(シュラウド)
イマドキの設計とあって、当然のようにボトムカバー(シュラウド)は標準装備。内部高を計測すると約97mmで、シャーシにはリベットにより固定されている。天板部の多くは通気孔仕様で、前方はラジエーター設置用にカット。内部は前方がストレージ搭載スペース、後方が電源ユニット搭載スペースで、あまったケーブル類を隠す事ができる。
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| ラジエーター設置を想定した前方のカットは、幅約140mm、奥行き約60mmといったところ | 
電源ユニット搭載スペース
電源ユニットはボトムカバー内部の後方にマウントスペースを設けた。現在流通するミドルタワーPCケースのほとんどが採用するこのスタイルは、あまったケーブルの隠し場所としても重宝する。ただし前方には2.5/3.5インチ共用シャドウベイがあるため、互いにスペースを分け合う事になる。
製品資料によると、電源ユニットの有効スペースは奥行き180mmまで。ただし取り外し可能なドライブケージが無い状態では、有効スペースが336mmまで拡大する。あまり現実的ではないが、使い方のひとつとして覚えておこう。
